本日入荷した「カルティエ・マストタンク」はカルティエのコンプリートサービスが永年無料となる永久保証書付き。
定番のアイボリーローマ文字盤でLMサイズのものが顕著に見かけなくなりました。
時計本体だけで言えば流通量が少ないとは言いませんが、
永久保証書で受けられるサービスは絶対条件として、
「保証書カード」が当然ですが必須となります。
製造から40年近くが経過して時計本体は保有されていても、
付属品を無くしたり捨てたりしてしまうことはあります。
さらに保証書は期限が切れていれば持っていても仕方がないと思い、
どこへいったか分からないなんてことも。
この時計が販売されていた当時は大半の時計はメーカーをはじめ、
どこの時計屋さんでも時計が故障したら直せることが多く、
現行品と違って複雑な構造の時計はあまりありませんでした。
修理代金も今のメーカー修理ほどの金額はしないこともあり、
永久保証書の価値自体は今ほど高くなかったかもしれません。
それもあって保証書を捨ててしまう方が多かったり、
保証書カード自体の劣化で割れたりすることもあります。
そんな複合的な理由で残っていないと思われますが、
今の時計業界自体の問題でもあるメーカー修理が「高額」過ぎるということ。
買い替えを推奨させるようなシステムに疑問を持ちますが、
その高額な修理代の基本料金が永年無料になることは今では考えられません。
そういった最高のサービスが受けられるのが永久保証書付きの個体。
昨今の事情を考えると永久保証書付きのメリットは非常に大きく、
死ぬまで使って誰かに譲っても同じサービスが受けられるなら、
販売価格が多少高く感じても購入するメリットも大きいのです。
少なくとも今の各メーカーの時計自体がどこでも直せるような簡素なものではなく、
より一層複雑なものへと変わっていくことは明白です。
そうなるとメーカーでしか直せない製品が増える一方なので、
購入金額と同様に修理代金も高額となる。
なんだかなぁ、と思うこともありますが、
そんな事情も気にせず使える時計があるのであればそれを選びたい。
値段だけを見ると最初は躊躇するかもしれませんが、
時計自体の魅力やサービスも考えれば決して悪いものではないはず。
少なくとも数は本当に少なくなったと感じられるほど減っていますので、
以前からお探しだった方は本当の本当にお早めに!