本日入荷した「ロレックス・オイスターパーペチュアル」のボーイズサイズは、
実は数がかなり少ないレアモデルなのです。
今ではボーイズサイズのロレックスは定番中の定番。
むしろレディースサイスより女性のウケが良いため、
一時はレディースサイズのロレックスは生産されなくなったとか。
このボーイズサイズが販売されたのはかなり昔から。
1940年代の名作バブルバックと同じくらいのサイズ感で、
その当時ではこのサイズでメンズモデルの主流となる大きさ。
後にデイトジャストやスポーツモデルがメインとなってくる頃には、
このサイズ感の時計は手巻きモデルで多くラインナップされます。
ただ1980年代頃まではボーイズサイズ=中途半端なサイズということで、
あまり人気は無い時計でした。
男性はメンズ、女性はレディースときっぱりとサイズ分けされており、
大きくもなく小さくもないボーイズサイズは存在すら知らないという、
何とも不遇の時代を迎えておりました。
その後、1990年代頃からパシャをはじめとした、
「女性が大きめの時計を身に着ける」という一大ブームが起こり、
女性を中心にボーイズサイズのロレックスが選ばれるようになります。
当時ヨットマスターも3サイズ展開で女性の方にボーイズサイズがよく売れました。
その流れを汲んで女性の方から絶大な人気を博すものの、
ヴィンテージモデルでは生産数が極端に少ないため、
この年代のボーイズサイズはほとんど見かけません。
先に書いた手巻きモデルであれば時々出てきますが、
自動巻きともなれば先ず出てこないし見る機会もありません。
ロレックスの自動巻きでは文字盤にモデル名やスペックが書かれており、
少しデザインが込み合っているような印象を受けます。
特にスポーツモデルや日付付きともなれば、
結構ゴチャっとした文字盤のスペック表記が気になりますが、
ノンデイト、ノンクロノメーターだと12時側に王冠とスペックが表記されるだけなので、
ものすごくスッキリとした印象。
ロレックスの時計だけどロレックスらしからぬ至極シンプルな印象を受けます。
意外とこのスッキリさが好みで探されている方も多いのですが、
数年に1度くらいしか納得の行くコンディションの個体には出会わず。
今回も顧客様からの注文以外でウェブサイトに掲載するのは、
自動巻きだと実は初めてなのです…多分。
このサイズ感は今の時代だと受け入れやすいと思うのですが、
男性の方にはちょっと小さく感じるかもしれません。
しかしこのサイズ感は今の季節に服装の邪魔にならず、
如何にもな時計を身に着けるよりも洗練された雰囲気が出ます。
ボーイズサイズの時計を選んでいると「プロ」な感じがします…何の?(笑)
何はともあれ久しぶりのレアモデルの入荷に少し興奮気味ですが、
コンディションもかなり良い個体で次回は本当に何年後になるやら。
本当の本当にお早めに‼