本日入荷しました「セイコー・ロードマーベル」と「グランドセイコー44GS」は、
約2年という非常に短い生産期間のセイコー有数のレアモデルたち。
国内外問わずとも入手困難な貴重なアイテムです。

左のロードマーベルはセイコーの高級機種からどんどん進化し、
1966年に大幅なマイナーチェンジを行った名作。

実用的な防水仕様のケースとなり、文字盤は視認性の高いアラビアインデックス。
ムーヴメントには秒針規制装置を搭載したCal.5740Bを採用。
後に機械はハイビート化され、その際にも外観のデザインは変更されますが、
ロードマーベルの筆記体表記やサンバースト仕上げの文字盤など、
型番は同じでもロービートモデルならではのディティールも非常にユニークです。
当店でも非常に人気の高いロードマーベルはイチオシのアイテムであるのと同時に、
何度か扱ったことのあるこちらのロービートモデルは過去一番のコンディションです。
時計の性質上、文字盤などにダメージを受けやすいので傷んでいるものが多い中、
目立つような大きなダメージが無いのは奇跡とも言えます。

コンディションの良さに加え時計の大きさも絶妙。
大きすぎず小さすぎない本当にちょうどいい大きさの時計は、
どんなシーンでも活躍してくれること間違いなしです。
そして今回の入荷で特に推したいのが44GS。

当時のグランドセイコーは諏訪工場で生産されていましたが、
キングセイコーの工場でもある亀戸工場で初めて登場した通称44GSは、
「幻のグランドセイコー」と言われるほどのレアモデル。
ロードマーベルと同様に僅か2年ほどの生産期間とされていますが、
生産数で言えばキングセイコーに比べ数が少なく見かける機会も多くありません。
またコンディションにバラつきが多く、見栄えの良いものが少ないのも現状です。

文字盤と接地する機械が丸みを帯びているためか、
組み込むときに文字盤が曲がっているものが多いのが44GS。
こちらの個体は多少の変色はありますが文字盤の曲がりは無く、
素晴らしいエイジングを感じられるコンディションです。

こちらのケースはセイコースタイルと呼ばれるセイコー独自のデザインで、
現行品にも繋がる完成されたデザインを持つもの。
後の45GSは機械のハイビート化に加えケースを小径化するため、
手首周りのサイズが太い方でもお勧めのサイズ感です。
現在では国内だけでなく海外からも探されている方が多く、
状態の良いものがなかなか出てこないのが現状です。
当店でも3年ぶりの入荷となり今回で4本目の44GSステンレスモデル。
久しぶりに見ましたが、圧巻のボリュームと風格は、他のGSと一線を画す存在です。
今回はセイコーのヴィンテージモデルで特に希少とされる2本が入荷しましたが、
コンディションにも自信のある時計たちです。
今後の入手はますます難しくなる一方なので、この機械は絶対に見逃せませんね!

