本日はかなり久しぶりの入荷となったオメガ・ハーフローター。
ヴィンテージウォッチをはじめオメガの時計が好きな方は必ず通る、
腕時計史上で絶対に外せない存在感のある時計です。
手巻き時計から自動巻きへと進化する黎明期に製造されたハーフローター。
後に全回転式ローターの機械が開発されますが、
それまでの試作段階で見られる半回転式ローターまたはバンパー式ローターと呼ばれる構造のもの。
時計を左右に振るとコツンコツンとローターがぶつかる感触と音がする、
何とも言えないヴィンテージらしいディティールの時計です。
ローターが反発することでゼンマイを巻き上げる構造なのですが、
なんせ自動巻きが未完成なのでほとんどと言っていいほどローターではゼンマイを巻き切れず、
手巻きを併用しないとすぐに止まる脆さも可愛く感じてしまいます。
ティソ社と共同開発されたハーフロータームーヴメントは、
スモールセコンド仕様のものやセンターセコンド仕様のものがありますが、
ヴィンテージウォッチが好きな方は断然スモールセコンド仕様ではないでしょうか?
個人的にも文字盤のデザインやディティールをはじめ、
スモールセコンド仕様の時計を見ると気になってしまう性分です。
さらに…
1944年製の個体ですが出荷時の保護シールが残ったデッドストック品。
これは奇跡としか言いようばない個体です。
この年代のもののほとんどはダメージが多く、
稀にコンディションの良いものも出てきますが使用されており、
限りなく未使用に近いものが出てくることはありません。
今回の個体は保護シールに加えケースコンディションも極上。
無傷とは言いませんが大きなダメージも無く文字盤もかなりキレイ。
これほどのコンディションのものはハーフローターに限らずまず出てくることはない、
奇跡的なアイテムと言えます。
オメガは腕時計が好きな方の多くが絶賛する時計ブランド。
最高のコストパフォーマンスと丁寧な造りは、
ヴィンテージウォッチをはじめ年代問わず多くの方を魅了する名作揃い。
個人的に好きなものは第二次大戦頃のオメガで、
秀逸なデザインや豊富なバリエーションでコレクションし甲斐があり、
何かを見つけるたびに欲しくなる奥深さがあります。
今回のハーフローター…これは本当に欲しいな~!