時計史を語る上で外せない存在。

時計史を語る上で外せない存在。

本日入荷しました「オメガ・シーマスター30」は、

久しぶりの入荷となる30mmキャリバーシリーズのシーマスター。

この時計というよりはムーヴメントが好きな方も多いはず。

 

 

オメガの30mmキャリバーは30年という長い年月も製造されたオメガをはじめ、

スイスの時計業界の中でも名機と呼ぶに相応しいムーヴメントの一つ。

1939年に誕生し様々な改良を加えられ、

オメガを一躍有名にしたと言っても過言ではない名機です。

 

初期から続くスモールセコンド仕様のものから、

よりメンテナンス性を増したセンターセコンド仕様など、

それぞれの機械に特徴のあるムーヴメントは多くの時計コレクターを魅了。

 

ここまで30mmキャリバーが話題となった理由として、

英国軍に納品する時計に「精度」「耐久性」「大量生産」を重点を置いたムーヴメントの製造が必要とされ、

それらを全て実現したのがオメガだと言われています。

 

30mmキャリバーと比較されるムーヴメントの一つにIWCのCal.89なども挙げられますが、

時計のデザインや豊富なバリエーションを考えるとオメガの方が馴染み深いもの。

個人的にも30mmキャリバーに関しては時計好きの一人として信頼性を置いており、

ファンであると公言できる時計のシリーズです。

 

 

中盤頃から機械板にローズゴールドの仕上げが施されますが、

見えないところにも丁寧な仕上げを行うのがオメガの時計。

それにも関わらずリーズナブルな価格で買えるコストパフォーマンスは、

世界中の腕時計メーカーの中でもトップクラスと言えます。

 

ネジ一つに至るまでしっかりと製造されていることが伺えるムーヴメントは、

自身でも分解するときに各パーツの精度の高さに未だ感動します。

これが今から半世紀も昔に製造されたとは思えない輝きを感じられるのは、

オメガという世界でもトップクラスのメーカーの実力。

 

 

そしてシーマスターのシンボルでもあるシーホースの刻印。

裏蓋に刻まれたロゴにも手抜きは見られません。

モデルによっては刻印の無いものがあったりなど、

当時の事情を垣間見えるのものヴィンテージウォッチの面白さです。

 

今回のシーマスター30は30mmキャリバーとしてはもちろん、

ヴィンテージウォッチを初めて持つ方にも、

そしてコレクションの一つに加えるのにも適したアイテム。

機械の精度や耐久性をはじめメンテナンスに至るまで、

今でも安心して直すことのできる腕時計です。

 

時計自体のデザインも至極シンプルな中3針。

カジュアルからフォーマルまで幅広く使えるベーシックなデザインでもあり、

時計としての本質もしっかりと捉えたもの。

 

オメガの時計が現在に至るまで賞賛されるのは、時計としての本質を捉えており、

いつの時代も腕時計メーカーのトップブランドであるからこそ。

 

こういう時計こそ死ぬまで持っておきたい時計。

そう思わせてくれる本当に貴重な存在です。