本日入荷した「カルティエ・マストタンク」の2本は、
同じ年代に製造された同じシリーズのアイテム。
文字盤の色違いが大きな違いですが、
左の「アイボリーローマ文字盤」は付属品は無く当店でメンテナンス済みのもの。
右の「オニキス文字盤」はカルティエのコンプリートサービスが永年無料となる永久保証書付き。
さらにボックスなども付属しメンテナンスの際に必要なパーツを新品に交換済み。
製造から40年近くが経ちそれぞれが歩んできた道のりは大きく異なるような、
同じシリーズでも全く違うことが見えてきます。
ヴィンテージウォッチの面白さの一つに付属品の有無や個体によるコンディションの違いなど、
そういった複合的な理由で販売価格に差が出てきたりします。
物によっては文字盤の違いだけで数百万円、数千万円の値段の違いがあったりもしますが、
そういった「違い」を愉しめるとヴィンテージウォッチをはじめ、
ヴィンテージ品全般が面白く思えてきます。
今回は単純に2倍の値段差がありますがアイボリーローマ文字盤をベースに考えて、
永久保証書などの付属品が揃いカルティエで必要なメンテナンスを行っているオニキス文字盤は、
ヴィンテージの観点からだと妥当な価格となります。
付属品は残っていること自体が奇跡とも言えますし、
永久保証書のサービスはもはや説明不要、
メンテナンス内容の違いも考えればこういった価格差も納得できるはず。
とは言え一番はご自身が好きなデザインで選んだり、
コレクションが趣味であればそれに沿ったものを選ぶなど、
値段に左右されない選び方が一番です。
今回は偶然にも比較する部分が多い2本の入荷でしたが、
見た瞬間に時計の大きさが違って見えますが同じです。
色の違いで大きさまでも違って見える…
時計って本当に面白いですね!