本日入荷しました「キングセイコーファースト」は1961年に亀戸工場で誕生した最高級モデル。
グランドセイコーと双璧を成す歴史的名作の一つです。

グランドセイコーは採算度外視で世界最高級のものを造ろうというコンセプトに対し、
当時の技術力を全力で投入し実用的な腕時計を造ろうとしたのがキングゼイコー。
後の製品でも正統派と言えるグランドセイコーのラインナップと比べて、
ユニークなデザインや機能を持たせたキングセイコーは、
どことなくシチズンに対抗するような存在感を示しています。

今回の個体は1961年誕生の最初期に見られるもの。
その特徴が文字盤6時側の「25」の表記が他の印字と同じ大きさのスモール25。
この後すぐに25の表記が大きく目立つようにデザイン変更をされるので、
マニアックなディテールですが意外と見かける機会の少ないポイントです。
またキングセイコー1stは前期型と後期型があり、
文字盤はSDダイヤルからADダイヤルへと変更され、
ケースの大きさやラグ幅が後期型になると大きくなります。
全体に丸みのある時計のデザインをしたグランドセイコーとは一線を画す、
シャープでエッジのある時計のデザインが特徴的なキングゼイコー1stは、
グランドセイコー1stを超える100ミクロンの極厚金張りを施し、
ムーヴメントは精度と耐久性を徹底的に追求した名機を搭載。

セイコーのムーヴメントは比較的簡素な構造のものが多く、
パーツ一つ一つに耐久性を持たせ頑丈に。
また精度を安定させるためにテンプの支えをダブルブリッジ式にしており、
歩度調整も簡単に行えるように工夫がなされています。

そして今回の個体は非常に貴重なキングセイコー1st用の尾錠とクロコダイルストラップが付属。
多くの場合はストラップだけでなく尾錠も交換されて社外のものが付いていることがほとんどなので、
このパーツが付いているだけでも十分に満足度と価値を感じていただけるはずです。

キングセイコーファーストはセイコーの中でも特に男性的な印象が強く、
後の製品へもその雰囲気が強く残ります。
より実用的で堅牢な腕時計の製造を目指したキングセイコーは、
当時の男性に向けた最高級品という表れなのかもしれません。
後にキングセイコーはブランドの統一で一時は消滅しますが、
セイコー創業140周年となる2021年に復活。
現在は復刻モデルを中心にラインナップされていますが、
未だにファーストモデルの復刻が無いため、
こちらのKSファーストが復刻される可能性は非常に高いと言えます。
もし復刻されるとオリジナルモデルの価格高騰は避けられませんので、
今のタイミングは間違いのない買い時です。
特に最初期モデルは入手が困難なアイテム。
この機会をぜひお見逃しなく!