本日掲載したロードマーベル。
分かる人にはわかる、分かる人にしか分からないセイコーのレアモデル。
ご覧になられている方は気付きましたか?
ロードマーベルの全数字はハイビートモデルのロードマーベル36000が一般的ですが、
ロービートからハイビートへ移行する過渡期に僅かに生産された、
外側はハイビートモデルとほぼ同じ、
ムーヴメントはロービートという変りダネ。
そして型番はどちらも同じという少しややこしい時計なのです。
生産期間は1966年から1967年頃。
実質2年弱という短い期間で67年製造の後半ごろはハイビートモデルも混同しており、
この時計の特徴でもある裏蓋の「タツノオトシゴ」がどちらにも使われていたりします。
後にハイビートモデルは「SEIKO」表記のものに変わりますが、
こういうネタの多い時計もヴィンテージらしくて良いですね。
文字盤はパッと見た感じは似ていますが、
ロービートはインデックスの表面に黒いペイントはされていないので、
シルバー一色のインデックスとなり表記もロードマーベルが筆記体なので、
少しレトロな雰囲気も漂います。
今回の個体は文字盤の焼けで全体に変色が広がっていますが、
これもヴィンテージならではと解釈していただければ嬉しいです。
ケースもノンポリッシュなのでキズがあるのと同時にオリジナルコンデションでもあるので、
あえて新品仕上げは行っていません。
こういうマニアックな個体ではありますが、
昨今人気が上昇しているセイコーのヴィンテージモデルを選ぶのであれば、
価格もそこそこ手頃なこういう時計は買い時なアイテムです。
見逃すと次は…本当にありません‼