同じものに本当に出会わない。

同じものに本当に出会わない。

今日入荷したセイコー・スーパーは「戦後初の国産腕時計」とされています。

第二次大戦が終わり焼け野原だった日本から多くの産業が復活し、

日本を立て直し高度経済成長期へと向かう。

そんな日本の歴史を感じる時計がこのスーパー。

 

今までたくさんのスーパーを販売してきましたが、

同じデザインに出会うことがほとんどないのもスーパーの特徴。

ウェブサイトに掲載しているのは直近のものなので、

掲載前のものも合わせると相当数見てきましたが、

微妙に似ていても実は違うというのも含めれば…

数え切れません(笑)

 

業者さんの話では全種類を把握するのは恐らく不可能。

メーカーでも資料は残っていないので正確は数は分からないけど、

数百種類のデザインはあるはずとのこと。

その業者さんで過去400以上は見てきたそうですが、

それでも同じものは時々出てくるくらい。

 

それだけ種類があるのも面白いですが、

自分たちですら毎年新たな出会いがあるヴィンテージウォッチというのも、

扱っていながら毎回期待してしまう。

ヴィンテージウォッチ自体が一期一会で同じコンデションのものは無いのに、

デザインも毎回違うというのも集め甲斐がある…

これはキケンですね(笑)

 

今回のは顧客様からの買戻しですが、

過去に扱ったものだけにまた出会えた嬉しさと、

改めて良いデザインだと思える嬉しさ、

色々な想いが交差します。

 

何より先人のアイデアと同時に、

日本が辿ってきた歴史も感じられる時計。

それが70年近く経ってもしっかり動いていることに感動を覚えます。

 

やっぱり古い時計は良いな~‼

 

SEIKO SスーパーSS12・3・6・9クサビインデックス