本日入荷しました「ロレックス・オイスター」は通常のオイスターよりも大きい北米仕様の
通称ビッグオイスター。
1950年代にラインナップされた貴重なアイテムです。

通常のオイスターはベゼル径33mmに対してビッグオイスターはベゼル径34mm。
ミドルケースは3mmほど大きいのでボリューム感があります。
北米仕様はロレックスが1950年代に新たな販路として開拓を始めた時代。
当時は各社がこぞって北米に販路を広げており、
オメガやブライトリングなども北米市場に向けて多くの製品を投入。
その理由としては1950年代はアメリカが空前の好景気を迎え、
大量生産・大量消費というあらゆる製品が普及した時代。
しかしそれは長くは続かなかったものの、
後の宇宙開発ではオメガ・スピードマスターに代表されるように、
腕時計ブランドが総力を挙げて宇宙に向けた製品を開発。
ロレックス・コスモグラフもその一つと言われています。
そういった激動の時代を迎えた北米向けの製品は、非常に珍しいものが見られます。

今回のビッグオイスターは大柄な男性に向けた製品と言われており、
ロレックスのベーシックなアイテムがビッグサイズ化されており、
同時に販売されたのがビッグオイスターパーペチュアルと呼ばれるRef.1018。
こちらも通常のオイスターパーペチュアルよりも大きいサイズが特徴です。
またロレックスの製品の特徴を各モデルに組み込んだものがあり、
エアキングデイトもその一つと言われ、
特に希少なものがエクスプローラーのホワイト文字盤やデイトモデルなどもラインナップされるなど、
北米への販売戦略が異常なほどに活気があることを感じられます。
逆に同時期では当時のロレックス本国でもあるイギリスのみで、
エクスプローラーボーイズサイズなども販売されたりなど、
現在のヴィンテージ市場の「国宝級レベル」のアイテムが多く存在します。
まさにロレックスの黄金期のはじまりを感じさせます。
しかし今回のビッグオイスターも非常に魅力溢れる一本です。

1960年代頃までに見られるアルファ針とクサビインデックスを組み合わせ、
風防はドーム型のプラスティック風防を採用するなどヴィンテージらしいディテールを備えた文字盤は必見。
後のロレックスの時計は針もインデックスもシャープで細いものへと変更され、
さらに後年にはプラスティック風防もフラットなものとなるので、
「ヴィンテージらしい」を体現した時計はこの年代まで。
恐らくヴィンテージウォッチが好きな方のディテールを網羅している、
ファンにとっては堪らないデザインではないでしょうか?

ムーヴメントはCal.1215。
Cal.1210と同時期に製造されたロレックスの名機の一つ。
文字盤のデザインやケースのシリアルナンバーから整合性の取れる機械となり、
8振動が生み出す秒針の動きが何とも言えない奥ゆかしさを感じていただけます。

身に着けた時の印象は比較的大きめに感じますが、
手巻きモデルなので時計自体の厚みは薄め。
デイトジャスト以上のサイズ感に慣れていらっしゃる方であれば違和感は感じず、
普段から小径の時計を身に着けられる方には程よいボリューム感が伝わります。
ただ何よりは時計のデザインが与えるインパクトの強さは別格で、
まさにヴィンテージウォッチを一言で表したような素晴らしいディテール。
この時計だけで何時間でも語りつくせそうな雰囲気がありますね。
今回はなかなか出会える機会のないレアモデル。
当店でも滅多に入荷しないだけでなく世界中でも同デザインのものは激減しており、
初めて見たという方も少なくないはず。
これは次はありません。
本当にお早めに!