一生物の腕時計とは。

一生物の腕時計とは。

本日入荷しました「カルティエ・サントスオクタゴン」はヴィンテージモデルで大人気のLMサイズ。

当店でも大推薦の一品です。

 

 

カルティエで初めてステンレス素材を用いた腕時計として、

1979年頃にラインナップされたサントスオクタゴン。

 

同時期にサントスカレもラインナップされましたが、

特徴的な8角形のベゼルを備えたサントスオクタゴンは、

ヴィンテージらしい雰囲気をサイズ感をした名作。

 

サントスカレに比べて小振りで、男女兼用で身に着けらえるLMサイズは、

男性だけでなく女性の支持も厚いアイテムです。

 

 

ヴィンテージモデルと言えども比較的安定した流通量のあるサントスオクタゴンのコンビモデル。

もちろん個体差によって時計自体のコンディションは異なりますが、

今回の個体はカルティエで文字盤交換をしたとみられるもの。

6時側の表記が「SWISS MADE」となっており、最近の規格のものへと交換されております。

 

1980年代の腕時計はカルティエに限らず、

多くのブランドで文字盤のヒビ割れが起こる塗料が使われています。

そのためサントスシリーズもほとんどが文字盤に何かしらのダメージがありますが、

一度パーツを新品に交換してあるのであれば、ヒビ割れなどの心配はありません。

 

現在カルティエで文字盤交換を行うとパーツ代だけで¥50,000近く掛かるので、

最初から交換されている個体があれば非常に嬉しいですね。

 

 

そしてサントスオクタゴンの最大の魅力と言えるのが、

LMサイズで非常にコンパクトなサイズ感というところ。

今の時計と比べると女性用とほぼ同じケースサイズですが、

これが当時のLMサイズなのです。

 

ヴィンテージウォッチの多くは袖に収まるサイズ感であることが絶対条件で、

スポーツモデルなど一部を除けば大半が小振りに見えるもの。

 

当時は腕時計が非常に高級なもので、上流階級の人たちが身に着けるものだったことから、

スーツやタキシードなどを着用したときに邪魔にならないように、

袖に収まるサイズ感の時計を多く作られてきたと聞きます。

 

現代は少し落ち着いたとはいえ大きめサイズの時計がまだまだ主流のようで、

サントスオクタゴンくらいの大きさの男性用腕時計は皆無と言えます。

 

ただ年齢を重ねていくにつれて大きいものや重たいもの、

派手でギラギラしたものが身なりやライフスタイルに合わなくなってきます。

しかし腕時計を必要とするシーンが大幅に減るわけではないので、

自分にとって「ちょうどいい」ものが多くの出番で活躍します。

 

そんな時にフォーマルからカジュアルまで幅広く使えるだけでなく、

余計な装飾品を必要としないサントスオクタゴンのような上品な腕時計があれば、

どんな時にでも身に着けられます。

 

腕時計は好きな方を除いてほとんどの方が一生の内に数本程度、

それこそ高級なものとなれば1本だけしか購入しないという方が大半だと思います。

 

その時に選ぶ時計が「一生物」だからといって今の自分に合わせて選ぶと、

現行品などの大きく華美なものを選択せざる負えない時もあります。

 

腕時計も服や靴と同じように自身のサイズに合わせて選べば、

使いにくいなどのストレスを感じることはありません。

 

一生物とは金額やその時の流行のものではなく、自分に見合って末永く使えるものだと思います。

サントスオクタゴンは多くの方にとってちょうどいいサイズ感の腕時計で、

小振りに見えるのは大きい時計に見慣れていることがほとんどです。

 

そしてヴィンテージウォッチでもメンテンナンスもしっかるとできる腕時計なので、

本当の意味で一生物に成り得る腕時計です。

 

価格高騰が進むカルティエのヴィンテージウォッチですが、コンディションも含め非常にお勧めの一品です。

個人的にも本当に大好きな腕時計の一つですので、この機会をぜひお見逃しなく!