本日入荷しました「セイコー・ライナークロノメーター」は1963年に登場し、
僅か1年間のみ製造された超希少モデル。
生涯に1度でも見られたら奇跡と言える貴重なアイテムです。

ライナークロノメーターはセイコーの薄型時計として人気を博したライナーの改良版。
グランドセイコーの工場だった諏訪工場で製造されており、
後にグランドセイコー2ndへと繋がるラグにボリューム感のあるケースデザインも特徴です。

ライナーと同様に薄型のケース厚でありながら、
ケース幅やラグにボリューム感を持たせたケースデザインは非常に男性的で、
ノンデイトモデルというシンプルな設計もライナークロノメーターの魅力。
お客様からよく聞かれる「グランドセイコー2ndのノンデイトモデルみたいなものが欲しい」というご要望も、
こちらのライナークロノメーターであれば非常にピッタリな時計。
イメージとしてはグランドセイコーのファーストとセカンドモデルの中間で良いところ取り。
そんなイメージをライナークロノメーターから感じ取れます。

裏蓋はグランドセイコーのシンボルでもある獅子メダリオン。
星マークが無いのでGSとの差別化を感じますが、
文字盤のクロノメーター表記などからGSと同等の扱いだったとされます。
グランドセイコー以外で獅子メダリオンを採用しているセイコーマチックやキングセイコークロノメーターなど、
数ある名作の中でも出会える機会が極端に少ないこともあり、
ライナークロノメーターは何だか特別な存在のような気もしてきます。

ムーヴメントは秒針規制機能付きの薄型Cal.460。
金メッキ仕上げを施すことで一層の高級感が伝わる名機。
ライナークロノメーターはバリエーションが存在しないため、
ケース素材や文字盤のパターンも確認されている限りではこちらのみ。
当然ムーヴメントも専用のものとなるため、
この時計がどれほど貴重で異端な存在なのかが伺えます。
後にキングセイコークロノメーターのベースとなったという話も聞きますが、
製造期間の短さからその話も信憑性を帯びてきます。

身に着けた時はグランドセイコー2ndのようなガッシリとした感じは無く、
薄型なので着け心地は抜群に良く、
当時の時計たちの中でも特に薄型でシンプル。
その独自の魅力がグランドセイコーやキングセイコーと一線を画す存在となり、
1年間という生産期間の短さがその希少性を高めます。
今回のライナークロノメーターは当店で初入荷。
過去に何度も探したものの納得のできるコンディションの個体に出会えず、
満を持して今回の入荷となりました。
セイコーのヴィンテージモデルが好きな自身としても、
これはかなり気になる時計です。
滅多に入荷のないレアモデル。
この機会は見逃せません!