本日入荷しました「カルティエ・マストタンク」は定番のアイボリーローマ文字盤。
1976年に発表されたマストドゥカルティエシリーズ代表作で、カルティエの名作の一つです。

マストタンクの初期は手巻きムーヴメントでしたが、
1983年頃からクォーツモデルへと切り替わり、
マイナーチェンジを繰り返しながら2004年の生産終了まで、
常にラインナップされたアイボリーローマ文字盤。
タンクルイカルティエのデザインを踏襲し同じケースサイズと、
似通った文字盤のインデックスが特徴的ですが、
カルティエの定番商品で初めて加わったアイボリーカラーにラッカー塗装を施し、
バリエーションを持たせた文字盤のデザインは、
後に多くの製品に影響を与えた歴史的名作です。
今回の個体は1990年代の製造でケースサイズが変更される直前の旧型サイズとなり、
コンディションも非常に綺麗なアイテムです。

文字盤の6時側の表記が「SWISS MADE」となっており、
後年に文字盤を新品に交換された良好なコンディション。
マストタンクをはじめラッカー塗装などの加工を行った文字盤は、
経年によりヒビ割れが生じることが多かったため、
文字盤交換をして綺麗になった個体は非常に貴重な存在。
また当店でオーバーホールと合わせてケースの再メッキと社外パーツのガラスに交換を行い、
ヴィンテージ品とは思えないほど綺麗な状態に仕上げております。

肌馴染みの良い文字盤のカラーも相まって、
タンクという歴史ある腕時計の芸術性が伝わってきます。
定番のアイテムは定番ゆえの流通量の多さがあり、
「人と同じものは嫌だ」ということで敬遠される方もいらっしゃいます。
しかし定番でラインナップされるということは、
メーカー側としても自信のある製品だという表れでもあります。
当店でも非常に人気のあるアイテムで多くのお客様にご愛用頂いておりますが、
やはりマストタンクといえばアイボリーローマ文字盤と言っていいほど、
その素晴らしさは生産終了となった今も色褪せることはありません。
最近は人気ぶりが再熱しているマストタンク。
芸術的なデザインと高い実用性ゆえの安心感もあって、
正当な評価がなされている証拠なのかもしれません。
それだけにまだマストタンクをお持ちでない多くの方に、
その素晴らしさを実感して欲しい。
この時計にも書かれている「must de=持たなければならない」の通り、
ぜひ持つべきアイテムの一つと言える本当に素晴らしい腕時計です。
この機会にぜひ、その素晴らしさに感動してくださいね!
