1965年3月に製造されたグランドセイコーセカンドは少しマニアック。

1965年3月に製造されたグランドセイコーセカンドは少しマニアック。

本日入荷しました「グランドセイコーセカンド」は1964年に誕生したセイコーの名作。

ファーストモデルから大幅な進化をした実用性の高い一品です。

 

 

グランセイコーファーストが誕生した1960年。

当時はステンレススチールの加工技術がまだまだ未熟だったため、

ステンレスモデルのGSファーストはラインナップされなかったとされます。

 

そこから3年の時を経てセイコーの技術力も大幅に向上し、

GSセカンドからステンレスモデルが主流に。

ケースは防水仕様となりボリューム感のあるデザインに一新。

さらに単独操作のできるデイト機能を追加することで一層実用性を増し、

GSファーストから大きく変化。

 

時計のデザインなども含め何となく今のグランドセイコーに通じるものがあり、

ここからGSの歴史が大きく変わったと思います。

 

 

今回の個体は1965年3月製造のもの。

GSセカンドは最初の型番がRef.43999ですが1965年4月からRef.5722-9990へ、

ムーヴメントもCal.430からCal.5722Aへと変更されますが、

過渡期はそれぞれのパーツが混在することもあり、

こちらの個体はケースがRef.43999、文字盤がRef.5722-9990表記、ムーヴメントが5722Aとなります。

 

グランドセイコーをはじめヴィンテージウォッチは、

過渡期で見られる様々な違いがあったりするので、

そういった細かいところを見ていくと結構面白く感じられるはず。

 

余談ですが、こちらの個体を仕入れるときに1965年4月製造のものがあり、

違いを見比べやすくするために両方仕入れようか悩みましたが、

こちらの方が断然コンディションが良かったので1本だけにしました。

 

 

繊細なGSファーストに対して武骨な印象のあるGSセカンド。

ボリュームのあるケースサイズに太いラグが男性的なデザインで、

現在もグランドセイコーのデザインの根幹はこのセカンドモデルだと伺えます。

 

当時はファーストモデルはもちろんセカンドモデルも高根の花と言える存在で、

日本の腕時計で非常に高価なものだったとされます。

今でもグランドセイコーは高級品であることに変わりはありませんが、

その技術力は世界でも有数の存在。

 

腕時計に限らず車やバイクなどの機械物は、

国産よりも海外製品の華やかさなどが高く評価されますが、

日本製こそ日本人が最も高く評価するべきだと私共では考えております。

 

もちろんそれぞれにそれぞれの良さがあることは重々承知しておりますが、

世界に誇る製品が日本にはたくさんあります。

それを微力ながらも発信できる存在でありたい。

 

1960年代の腕時計でデザインだけでなく精度や耐久性も含め、

これほど素晴らしいアイテムは多くありません。

先ずは日本に住む私たちが、この時計の価値に気付いて欲しい。

そう願いたくなるような銘品です。