顧客様からご依頼いただきました時計の修理。
今回はオーバーホールと一緒にガラス交換です。

カルティエ・マストタンクのガラスはミネラルガラスなので、
使用していると気付かない内にキズが付いたり、
当りどころが悪いと割れてしまうこともあります。
ガラスが割れてしまうと小さなガラスの破片が内部に入り込み、
ムーヴメントを傷めてしまうことがあるのでオーバーホールとセットで直すことを推奨します。
作業はまずムーヴメントを取り出して、ケースからガラスを外します。

ガラスを外すとケースとの接地面に接着剤が固まったまま残ります。
これを薬剤に着けて落とします。
決してそのままの状態でガラスを付けてはいけませんし、
固いもので接着剤の残りを落としてもいけません。
必ず薬剤などで接着剤を溶かしてあげる必要があります。
その後、接着剤を落としたらケースの変色取りと洗浄を行いケースを乾燥。
ガラスを取り付けます。

ガラスの取り付けは新品の社外パーツか、
中古で少しキズのある純正パーツのいずれかをお選びいただけます。
社外パーツの場合は¥8,800となりますが、
中古パーツの場合はオーバーホールの料金内で交換するので無料。
どちらが良い悪いは無いのでお客様のご希望に合わせて作業を行います。
今回は中古パーツなので無料でガラス交換を行いました。
これからオーバーホールとなりますので、納期は約3週間ほどでお渡しいたします。
こういった作業も当店をご利用いただいたお客様のために行っており、
パーツもしっかりとストックしております。
何かの拍子で時計のガラスが割れたら困りますし、
交換に多額の費用が掛かるもの困ります。
当店ではお客様のためにできることを最善の方法で行いますので、
お持ちの時計が壊れた時はご遠慮なく相談してくださいね!