先日ご依頼いただきました時計の修理は、
広島で店舗をしていた頃に販売した「グリュエン」の時計。
ちょっとマニアックなアンティーク時計を扱っていたこともあり、
改めてこの年代の時計を見ると「可愛い~」となります。
大体1950年代頃の時計となりますが当時の時計は男性用も十分ステキです。
ただ女性用の小振りでギュッと詰まった文字盤のデザインは格別。
男性用の時計よりも可愛いと思えるのが女性用のアンティーク時計です。
今回は手巻きをしても動かなくなったとのことでお問い合わせを頂きました。
ただ10年間メンテナンスをしていないので完全に機械油が乾いており、
時刻調整を切り替える歯車も摩耗しておりました。
しかしこの年代の時計はパーツが丈夫なので多少の摩耗では交換の必要はありません。
使えるパーツは使えなくなるまで使うのが古い時計の流儀というもので、
ちょっと摩耗しただけで交換するのは実にもったいない。
ということで今回はオーバーホールのみ行いました。
精度もしっかりと出ているので問題なくご使用いただけますが、
できれば3年に一度のオーバーホールは欠かさずご依頼くださいね!