時計のブランドは数え切れないほどありますが、
各時代によって「高級」とされるブランドは異なったりするのも時計の面白さ。
ロレックスで言えば80年代は実用的な舶来時計、
90年代は大衆が買える高級時計、
2000年代は誰でも持てる有名ブランドの時計、
2010年代以降は超高級品。
今はと言うと買える人が限られる高級品。
各年代でブランドへの価値観も違ってくるので、
ご年配の方が「これは当時高かったのよ~」と言われても、
ブランドが存続していないこともあったりしますが、
これは否応なしに「高級品」としか言えません。
今は「ウォルサム」と聞いて分かる人は少ないかもしれませんが、
アメリカの高級腕時計ブランドで、
1980年代には日本でも高級品で名の通った名門ブランド。
このデザインから推測するに恐らく1980年代後半~1990年代半ば頃のものと思われますが、
ケースからブレスレットまで全て18金ホワイトゴールド製。
見た目に反して持った時の重さがハンパではありません。
今回は電池交換で正常に動作しなかったそうで、
他店でオーバーホールを依頼したら基本料金だけで3万円と言われ、
周り回って当店へ修理のご依頼を頂きました。
幸いなことに電池の漏液は無く、
通常のオーバーホールで修理が完了してお客様にも喜んでいただけました。
しかしこの時計は当時でいくらくらいでしょう?
今は金の高騰もあるので地金だけでもかなりの金額になると思いますが、
そこまで有名でない時計ブランドでも軽く200万円はするでしょう。
当時の価格はもっと安いとしても、
物価などの状況も異なるので何とも言えませんが、
決して安価でないのは分かります。
多分値段を聞いたら触るのも嫌になるくらい、
えげつない価格で買われたと思うので、
お客様には購入金額は聞きませんでした(笑)
でも今回もお客様に無事に納品ができ、
喜んでくださって本当に良かった‼
今回は
オーバーホール¥16,500(電池交換込み)
これでまた永く使えますね!
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