現行品の一部を除いてヴィンテージウォッチをはじめとした、
「カレンダー機能付き」の時計では操作に注意が必要なものがあります。
1970年代半ば以降の時計はカレンダーの「クイックチェンジ操作」が可能となっており、
一部を除いて日付の早送り機能が搭載されております。
しかしこのカレンダー操作の注意点があることを知らないという方が多い。
この操作を誤ったまま使い続けると思わぬ破損へとつながります。
日付の早送りの際は、
「時計本体の20時~4時の間に早送りは絶対にしない。」
これだけ守っていただければ問題はありません。
大事なことなのでもう一度…
「時計本体の20時~4時の間に早送りは絶対にしない。」
数回やっても問題が無いことの方がほとんどですが、
最悪の場合はカレンダーレバーが破損してしまい、
時間調整などもできなくなることがあります。
今回はこちらの操作方法の誤りが原因でレバーが曲がってしまい、
時間調整も日付の早送りもできず使用不可の状態に。
内部の状態を見てカレンダーレバーの手配が必要だったのですが、
今日のパーツ代の高騰もあり思わぬ修理代金となりました。
しかしオーバーホールも兼ねて無事に修理完了。
今回は
オーバーホール¥16,500
カレンダーレバー交換¥19,800
合計¥36,300送料込み
機械によってはパーツの手配や別作もできずに直せないこともありますが、
今回はさすがオメガとでも言いましょうかパーツ代は高くついても最終的に直せる。
そんな信頼感の高さも実感する修理でした。
とは言え正しい使い方で防げる修理でもあるので、
早送り機能付きのカレンダー付き時計はくれぐれもご注意くださいね!