こちらはクォーツ時計の電子回路。
いわばクォーツ時計の心臓部と言える役割をするものです。
ここが破損すればクォーツ時計はどうやっても直りません。
私共では修理をする際に回路の通電をよくするよう銅板を磨いたりしますが、
それでも劣化したものは直ることはありません。
そんな時はどうするか?
「交換」以外の方法はありません。
交換できるようにパーツをストックしているものもありますが、
クォーツ時計が流通して約45年。
全てを交換で賄うことはできません。
機械によっては生産終了となって直すことができない。
これが「クォーツ時計は使い捨て」の所以ですが、
それも寂しい話ではないですか。
とは言え何でもかんでもには限度があるので、
せめて私たちで扱うメインの回路は保有するようにしています。
時計を買う時に「直せる」のか「直せない」のか?
これはクォーツ時計に限らず大事な項目となりますので、
今一度メンテナンスの重要性をご考慮くださいませ!