これからメンテナンスを行うロレックス・オイスターパーペチュアルは、
完全に自分の好みなだけで仕入れた時計です(笑)
自分がロレックスに興味を持ち始めた二十歳頃は、
「ロレックス=スポーツモデル」のブームに差し掛かるころ。
服も今以上にカジュアルなものが流行っていたこともあり、
服装に合う時計と言えばロレックスやオメガのスポーツモデルが主流でした。
その頃はアルバイトで頑張れば安価なスポーツモデルが買えるくらい、
今では考えられないほど手頃な価格で時計が買えていました。
当時はロレックス自体が高級というより、
壊れにくくて安定して直せる舶来時計というイメージ。
そんな時計の移り変わりを体験した世代なので、
本当にたくさんのアイテムをはじめ、
今では実物を見ることすらできないようなレア物にも出会え、
自分にとって良い時代を過ごせたのだと改めて思います。
そんな中、誰もがスポーツモデルを追い求めていた頃に、
天邪鬼な性格が邪魔?をしてか、
ドレスウォッチに深い興味を持ち始めます。
その頃はヴィンテージウォッチの入門モデル的な扱いをされていた、
オイスターパーペチュアルやエアキング、
オイスターデイトなどに興味津々。
スポーツモデル以上にバリエーションが多いので、
年代によってディティールが違うことに感銘を受けます。
色々な時計を見た中で、
・焼けて変色した文字盤
・ドルフィン針などの太めの針
・クサビをはじめとしたクセのあるインデックス
これらの時計が妙に気になり始めました。
今は40歳を過ぎカジュアル過ぎる服装が似合わなくなった年頃。
シャツやニットに合う時計を好むようになると、
自然と今回仕入れたような時計が気持ち的にも落ち着きます。
こちらの個体は非常にオリジナリティが高く、
ムーヴメントの細部も当時のまま。
交換されていることが多いパーツが残っているのも趣があり、
コンディションが何気に良いリベットブレスレットにも心奪われました。
風防は割れていたので交換しておりますがこれからメンテナンス。
これはちょっと自分は欲しいな~(笑)