家族の在り方

家族の在り方

今から十数年前に東京で一番の友人に連れて行ってもらったのが初めて。
そう、皆さん大好き「サイゼリヤ」‼(自分たちだけ?)
イタリアに3年くらい住んでいた友人があまりにも推すので、
物は試しにと思って行ったのを今でも覚えています。



最初は「どうせファミレスでしょ~?」くらいにしか思っていませんでした。
なぜなら両親が料理人だったこともありファミレスに行った事はほんの数回程度。
でも何回かしか行った事のないファミレスも美味しいとか、
行って良かったという思い出はなく、
とりあえず飯食べに行くか的な感じしかしなかったような気がします。

そのイタリアに住んでいた友人はかなり食通ですが、
美味しいだけじゃなく面白いお店をよく知っており、
お金がほとんど無かったイタリアでの生活で美味しいお店を見つける嗅覚が鍛えられたとか。
その友人が連れて行ってくれるお店は本当に知る人ぞ知るのようなお店が多く、
銀座のど真ん中で営業している6席しかないたこ焼き屋さんは、
銅製のたこ焼き機に加え不思議な味のソースが本当に美味しかった。
本当にわかりにくい場所(クラブ街の5丁目から8丁目は怖くて行けない)に点在する、
本当に風情のあるたこ焼き屋さん。

そんな友人がおススメするのはまさかのエスカルゴ…‼
ファミレスで食えるの?と最初は衝撃的だったけど、
今では僕と一緒にサイゼリヤに行くならマストのメニュー。
それにフォカッチャ(サイゼリヤではフォッカチオと言わされる)と白ワインを頂いて、
一人1000円もしない!
コレ本当に美味しいし安いしめちゃくちゃビックリした。

その後、10年以上通うサイゼリヤは通算200回は行ったことでしょう。
それくらい通うようになると全メニュー制覇は当たり前。
既存のメニューをどうやったら美味しく食べられるかまでに行きつき、
友人たちと一緒に行ったときはその場で軽く調理?をする。
そうするとヘタなイタリア料理屋へ行くよりも何倍も美味しい。
毎度のことだが友人と行く際はマグナムサイズの巨大なワインボトルが5本くらい無くなるまで飲むので、
その後は大変なことになるのは言うまでもない。

広島に帰ってからもサイゼリヤは本当によく行きました。
でも行く理由は近所というのもあるけど子供がいると外食って本当に大変。
店内で騒ぐ暴れる走るは当たり前で、
洒落たレストランなんてお店の人にも他のお客様にも迷惑が掛かるから行けない。
近所にあったサイゼリヤは平日は人が少ないものの、
子供がゲ〇をぶちまけたことも数回あるので行くたびに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
お店の人には申し訳ないけど、
それでも何回も食事せてくれたことは本当に感謝の気持ちしかありません。

こういうのも何となくですが家族との思い出です。
外食する時に良いことばかりじゃない時には悪いこともある、
でもそうやって子供や夫婦の成長だったりが思い返せる場所があるのも、
外食産業の有難さかもしれません。
ただ食べるだけじゃやっぱり味気無いし、
高級なものではなくても家族で「美味しいね」と言いながら食事をする時間が大事なのかなと思います。

今日2/3は嫁の誕生日で昨夜もサイゼリヤへ行ったのですが、
本当はちょっとしたレストランも行きたいけど、
それはいつでもできる。
こんな日に家族3人で過ごせることの方が何よりも大切。
そういった場所が身近にある環境だったり、
そこに居てくれる家族に感謝することの方が何よりも大事な気がします。
それこそが家族の在り方じゃないかなと思うので、
誕生日の前後に高級店に行くことなんて全然重要ではありません。
やっぱり身近な人を大切に想うことですね!

Billy Joel - Piano Man (with lyrics)