こんにちは！ 嫁です。
今日は、私のこれまでのヴィンテージに対する想いのお話。
私個人の想いなので、さら～っと読み流してやってください。
私がアンティークやヴィンテージウォッチに興味を持ったのは、２０代前半。
丸っこくて、小ぶりで、可愛いヴィンテージオメガを所有してからでした。
元々、現行品は値段も高いし、華やかなデザインは身の丈に合わないから、
もっと気軽に付けられる時計が欲しいな、と思っていたころ。
相方に就職祝いに選んでもらったのが、その時計です。
相方のアドバイスもあり、ヴィンテージを持つことに全く抵抗は無かったのですが、
友人からは、「ヴィンテージ！お洒落だね！でも修理代とか高くて大変じゃない？」と言われることも多く、
私自身も、自分でヴィンテージを持つまでは不安でした。
実際使ってみると、まず小ぶりで可愛らしいデザインに、
何とも言えないヴィンテージの持つ温かみのあるデザイン。
時計を着けたことの無い私にも分かる、”良い時計”。
人から褒められることも多く、とても気に入って使っていました。
実際に使ってからヴィンテージにどんどん興味が出て、
都内の大手アンティーク＆ヴィンテージ時計専門店へ行った時の事…
時計の事なんて全然分からないけど、とにかくめちゃめちゃ雰囲気の良いデザインばかりで
うっとり。しかも、頑張れば自分に手の届くものも何本かあります。
まずは色々聞いてみよう！と、話しかけやすそうな女性のスタッフに何本か見せてもらいました。その中でも、一際可愛いデザインの、１９５０年代のオメガ。
良いな~と思っている中、使用するにあたって、こんな注意がありました。
「磁気帯びすると時計が止まり、機械にも良くないのでパソコンや携帯を使う方などは、
普段使いにはあまりおススメできません。」
「水にとても弱いので、雨の日には絶対に使用しないでください」
磁気帯びした場合、修理代に〇万円、
水がかかるとお見積もりになり、直せない場合も…云々かんぬん。。。
聞けば聞くほど、えぇ～っ！！私、絶対に無理じゃん！
やっぱり、こういう時計はお金持ちの道楽なのね…と、意気消沈して帰りました。
しかし、今考えると、スタッフの方も間違った事は言ってません。
１９５０年代だと、今のように電子機器なんて発達していないし、
そもそも磁気帯びという症状は出ないので、今の時計とは構造が違います。
確かに、水には弱いアンティーク時計なので、
しっかりと注意点を伝えるのも販売員の大事な役目です。
多分、荒い使い方をして壊れても知りませんよ～、修理代かかりますよ～
という事を伝えたかったのだと思います。
しかし、アンティークが欲しい！と意気揚々にお店に行ったものの、
撃沈の意気消沈して帰ってきた私。
もともと欲しかったのだから、なおさらです。
正しい知識を少しづつ身に着け、今はもちろん、自信を持って
「どんどん普段使いに使って下さい！」と言えます。
もともとアンティーク＆ヴィンテージの専門店を作りたかったのも、
沢山の人に、安心して時計を愉しんで貰いたいから。
自分が使って、不安に思った事をお客さんには感じてほしくないのです。
実際、アンティーク＆ヴィンテージウォッチは愉しい！！
ベルトも、好きなものをサービスで選んでもらって、
もともとパーツの少ない機械を使用していたり、治せない時計は販売しない。
初期不良や、故意でなく磁気帯びになってしまった時計は、保証内で直す。
などなど、いろいろなアイデアを出し合いました。
自分たちが感じた嫌な思いはしてほしくない、というのが一番の想いです。
もちろん、水につけるのはNGですし、電化製品のそばで長期間保管すると磁気帯びするetc…
少し現行品よりも気を遣う部分はありますが、
超めんどくさがりで機械物が苦手な私でも、全く問題なく着けていますから、安心してください(笑)
修理についても、磁気帯びしても保証内で直します！と言い切っちゃうと
色々問題が出てくるので、言い切れませんが(笑)、
実際、良識の範囲内で、うちで修理できるものは、しっかりと直してお返ししています。
正しい知識と、正しい使い方、そして信頼できる時計店に出会えば、
まったく古い時計も怖くない、というお話でした。
（当店では、１９６０年代までをアンティーク、
１９７０～１９９０年代までをヴィンテージと位置付けています。分かりにくくてゴメンナサイ。。。）
ヴィンテージやアンティークを持つのが初めて、という方は、まずは相談してください。
愉しいアンティーク＆ヴィンテージライフが、あなたを待っていますよ～♪♪♪
