育てるスニーカー

育てるスニーカー

最近ついつい手を出しがちなスニーカー(笑)
そこであることに気付いたのが、
「10代や20代が似合うものはオッサンには似合わない」
前々からわかりきったことですが改めて実感しております。

スニーカーはナイキ以外を履くことが多いのは過去のブログからもお察しの通り。
ナイキも個人的にはコルテッツやスティングなどのランニングシューズは好きですが、
全体的にデザインが「若者向け」な気がします。
この一言で自分がいかほどにオッサンなのか実感(笑)しますが、
逆に言えば10代や20代はオッサンのアイテムが大体似合わない。
そこである意味「オッサンだからこそ似合うスニーカー」なるものをゲットしました。




こちらはレザーと言えば間違いなくこのブランドと言える、
「イサムカタヤマバックラッシュ」のスニーカー。

バックラッシュは恐らく世界一のレザーブランドと言えるブランドの一つで、
世界最高峰のレザーしか使わない超職人気質なブランド。
しかもレザー以外の製品も非常にクオリティが高く品質の割に値段は実は安い。
でも安いといっても値段だけで言えば決して安くありませんが、
同じクオリティでメゾンブランドが作ったとしたら、
バックラッシュの3倍以上の値段になると言われています。

まぁそれだけ拘りぬいたレザーブランドのスニーカーなので、
革の質は見た瞬間に一味違うことが伝わります。
こちらはステアレザーのヌメ革。
ナチュラルの状態から特殊な油を染み込ませているので、
履き込んでいくうちに色味や風合いがどんどん変わっていくというもの。
分かりやすいもので言えばヴィトンのバッグに使われるハンドル部分ですね。
こちらも新品の状態なので原皮に近い状態ですが、
経年変化を愉しめる拘りの1足です。

そしてソールは世界有数のソール「ヴィブラム」のもの。
グリップが強く雨でも滑りにくいだけでなく、
ソールの減りも他のものより少ないそう。
各パーツに妥協が無いだけでなくソールの張替えもできるのは、
ここのブランドだからこその魅力の一つ。

バックラッシュの製品は正規店で購入したものであれば、
昔のものでも可能な限り修理をしてもらえるのも嬉しいポイント。
近年のアパレルでは珍しい素晴らしい対応。
ただネットオークションや個人売などで買ったものは一切修理しないという、
自社のブランドや製品を本当に大切にしている会社でもあります。
最近少しずつそういったブランドも増えていますね。
そういう部分は買う側としてもお店としても非常に大切なことです。

さて今回のスニーカーですが履いてまだ3日目の感想として、
「革がとても硬い」。
それも当然で、
靴に使う革はウェアと違い分厚い。
しかもステアレザーの品質の良い革を使っているので、
一般的なスニーカーとは全然違います。
これを馴染ませて革の色が変わるのを愉しみながら履く。
こういうのは色々なものを買って使ってみたからこそ思えること。
革とスニーカーの両方が好きだからこそ、
これを選びたくなるわけですね!

他にもトッズなども候補に考えましたが、
結局有名ブランドは値段が高くデザインも時代に左右されやすいので却下。
スニーカーと言えども本当に品質の良いものを選ぶのであれば、
バックラッシュも決して外せないブランドの一つ。
ちなみに値段だけで言えばスニーカーにしては高価ですが、
一般的なスニーカーの2足~3足分と同じと考えれば多分安い。
普通のスニーカーは履き込んだら1年も持たないうちにボロボロになりますが、
これは1年以上履いてからが本番。
来年の春ごろが今から楽しみです。

今回は福岡のオンリーショップ「アノニマスバックラッシュ」でお願いしたら、
凄く気を良くしてくれてレザーのマスクもプレゼントしてくださいました‼
マスクはこれで最後の一つだったそうで本当に運が良かったのですが、
以前から顔見知りとは言え親切にして頂けたことに、
お店のオーナーには感謝しかありません。
スニーカーと一緒にガシガシ使わせてもらいます‼

前回書いたヴェスティル別注のデニムと同様、
こちらのスニーカーの変化が今から楽しみで仕方がありません。
最初の値段は少し高くても、
長い目で物事を考えれば決して高い買い物ではない。

そういう選び方ができるのも自分が「オッサン」になったからなのかもしれません。
歳を取ることは悪いことばかりではない。
そう思えてきました‼

ISAMU KATAYAMA BACKLASH AUTUMN/WINTER 2020-21 exhibition