ミニマリストの嫁と、そうでない自分。

ミニマリストの嫁と、そうでない自分。

久しぶりに読み返している「フランス人は10着しか服を持たない」




事実はどうなのか分かりませんが少し前に話題になり、
この本が出た後くらいに「ミニマリスト」という言葉がよく聞かれるようになった気がします。

我が家で言えば嫁は間違いなくミニマリストの部類。
モノは多く持たないし、
暇があれば「断捨離」と口々に言いながら家の整理をしています。
おかげで我が家は自分のもの以外はそこまで多くないほうだと思いますが、
キレイなお家であることは自信を持って言えます。

こうなったのも子供が生まれてから。
それまでは毎日死ぬ気で働き欲しいもののために頑張る、
よくある20代の生き方だったと思いますが、
子供が生まれてからというもの「3人分の物」となれば、
家が狭く感じることも少なくありません。
ましてや4人目の誕生ともなれば一層ものが増え、
すぐさま引っ越すわけにもいきません。

そういったこともあり、
嫁には本当に感謝をしておりますが、
自分が何かを買うたびにチクチクと小言を言われるという。
まぁ無視していますけどね(笑)
ただ色々買うのも自分なりのちゃんとした理由もあります。

一応、お店を運営している以上、
自分たちの商品だけでなく他社の製品、
興味のあるもの、話題のもの、人気のもの、
様々なものの中で「コレ!」と思ったら一先ず買う。
そして使ってみて自分なりの考えを持つ。
そうすることで自分の知識の一部になり、
お客様に対しての提案もできるものだと思っております。

今ではネットの口コミを見ればありとあらゆる情報がありますが、
それはあくまで「他人の意見」であり、
自分なりのインプレッションが無いと面白くも何ともない。
過去のブログでも書いている通り、
自分の意見を持つために色々なものや、
多くのことを経験することはマイナス面よりも、
プラス面の方がはるかに大きい。
それもあって高校生よりも財布の中身が少ないことに自信がありますが(笑)

個人的にミニマリストであろうがそうでなかろうが「正解」というものはなく、
色々な考え方があって良いと思います。
ただ「失敗したくない」という言葉は心底キライです。

確かに失敗してお金を失うかもしれませんが、
失敗を繰り返して初めて自分にとって必要なものが見えてくる。
最初から他人の意見だけ取り入れ間違いがないとされるものだけ持っていても、
そこに「自分自身」や「自分らしさ」は存在しません。

ファッションをはじめライフスタイルで「正解」があれば教えて欲しい。
いずれも正解が無いからこそ楽しいものであり、
ファッションもライフスタイルもただの「自己表現」。
だから正解がある方がおかしいんです。
なので失敗なんてものははじめから存在すらしていません。

そうとは言っても将来的には、
必要最低限のものだけ残しておきたいという気持ちはあります。
本にも書いている通り「上質なもの」だけを少し揃えれば、
必要以上に物を持つ必要はありません。

「Less is more」=少ない方が豊かである。
大好きな建築家ミース・ファン・デル・ローエの名言です。
大事なのは「必要なもの」を見極めることであり、
多く持つことではなく、
ましてや全く持たないことではありません。

自分にとって「これさえあれば」に出会うことが何よりも大事だと思います。
そのためには画面越しに考えるのではなく、
お店の人に聞くことや他人の声に耳を傾けること。
結局は「考える」ということ。

久しぶりに昔読んだ本を読み返すと、
意外と今欲しい答えが見つかったりします。
ただ気を付けないといけないのは、
自分を断捨離されないようにしないといけないこと…かな(笑)