昨日は8月6日。
そう75年前、広島に原爆が落とされた日。
この時期になると祖母の話をいつも思い返します。
被爆体験者の祖母は、
自分が子供の頃に平和公園で行われる式典に毎年参加していましたが、
70歳を過ぎる頃には家からもほとんど出なくなり、
今はテレビを観ながら話をしてくれます。
「今の若い子らは金が無いだの仕事が無いだの文句ばかり。
今日生きられることの感謝もせずに不平不満ばかり並べる。」
本当にその通り過ぎて何も言えません。
祖母は神戸から広島の田舎へ弟と一緒に疎開をし、
その時に親と離れ離れ。
疎開をしてからも毎日が地獄のようだったとか。
明日生きられるかどうかも分からない状況で、
命からがら逃げてきたものの食べることもできない。
そんな中でも必死に生きることを考えていたそう。
そのおかげで自分が生まれることができたわけで、
祖母はもちろん亡くなった祖父にも感謝しかありません。
というのも自分に子供ができて子育ての大変さを実感する中、
今のように物資が何でもある便利な時代にも有難さを実感します。
それは自分の親であったり祖父母やその親だったりその親、
つまり先祖代々のおかげだということ。
そんな祖母が文句を言うところは、
祖父とケンカした時以外見たことがありません。
いつも子供や孫の幸せを願う本当にやさしい祖母。
今は寝たきりの日々が続きますが、
それでも元気でいてくれることにも感謝です。
こんな時代とは言え自分たちが今生きていられるのは、
自分たちの祖先が命を懸けて家族を、
そして国を守ってくれたから。
そんな祖先が今を見たらどう思うだろう?
8/13から8/16は「お盆」。
今年はコロナウィルスの影響でお墓参りが難しいとしても、
先祖の眠る地へ向けて手を合わせてみてはいかがでしょう。
8.6【HUSKING BEE】