非常に珍しい2投稿目のブログ。
まぁ人が来なくて暇なだけなんですけどね(笑)
ウチのお店は時計屋のクセに、
「ファッションありき」の可笑しな時計屋(笑)
要は時計に何十万円、何百万円掛けようとも、
装いや立ち居振る舞いが出来ていないのであれば、
時計にお金をかける前にやることをやろう!
それがお店の開業当初から変わらない「理念」です。
言いたいことは分からなくはないと思ってほしいと同時に、
「時計屋だろ?時計の話だけしとけ!」
そう思う方には的確に反論ができるほど、
時計以上に洋服にもお金をつぎ込んだ過去がある、
つまりただの「買い物ジャンキー」なんです(笑)
その経緯は過去ブログを読み返していただくとして、
今回はテンションが上がり過ぎて終始気絶なお話。
こちらは世界最高峰のレザーブランド「イサムカタヤマバックラッシュ」のブーツ。
もうね、写真を見ただけで気絶でしょ?
こちらのレザーはイタリアの最高級タンナー「グイディ」から独立をした「マリアム」という新生タンナーのもの。
ベースはホース(馬革)で「バケッタレザー」と呼ばれる手間暇の掛かる最高級レザー。
(革に関して書き出したら終わらないのでリンクから調べてください)
まぁ分かりやすく言えば本当の意味で最高級のレザーの一つ。
「H社の革が最高」なんて言っているようであれば、
もう少し勉強してこい!と言いたい。
このブーツを買うために断捨離に断捨離を重ねて、
さらに注文すること数カ月。
マイサイズは売り切れ、
今後の生産も無いとのことなので、
若干サイズが大きいような感じはあるものの、
この革のために清水ダイブ。
ちなみに今期でこちらのブーツは生産終了とのこと。
今回この革へのバックラッシュが持つ想い、
そして製品になるまでの話を、
こちらを購入させて頂いたお店から心行くまで聞かせてもらいました。
「過去最高に原価の高いレザー」
その一言で撃沈しました。
普通なら原価に合わせて値上げをするものの、
バックラッシュはそういうことをしないんですね。
過去に購入したオリーチェのライダース同様、
販売価格に合わせて商品を提供する…
涙が出てきました(笑)
それに納得できるかどうかは自身の経験からだと思うのですが、
こんな時世だからこそ本気の一生もの、
それを選ぶならこれを見ないで決められるかという話です。
最近はSNSなどでファッションに関わる情報発信も多く、
自称ファッション通の方の話も多い。
全部が全部間違いとは言いませんが、
本当に服が好きならブランドや値段で選ばず、
「本当に良いもの」は何か?
そういう情報が少ないのと同時に、
「一生もの」はブランドや値段だけではないはず、
むしろメゾンブランドに一生ものは存在しない。
そういう意見があっても良いと思うのです。
名指しをすれば値段の割に対したことが無いものはゴマンとありますが、
それはあくまでもユーザーが決めること。
色々な人がいて色々な考え方があることは決して否定しませんが、
服に関してはそれなりに自信がある自分が選ぶのであれば、
このブーツは久しぶりにテンションが上がりました!
木型の良し悪しで言えば自分には合わない。
デザインは大好きですが履き心地は既製品である以上、
自分にはフィットしない。
残念ですが若干特殊な足の形をしている自分なので仕方がないとしても、
本当に素晴らしいブランドは、
「ブランドに合わせて着こなす」ことだと思います。
自分に合わないからと言って相手やブランドを否定するのは、
洋服が好きどうこう以前の問題です。
そんなことを思わせてくれるようなブランドに出会えたことはありますか?
ちなみにこのブーツを引き取りに行った日が奇しくも新作の受注会。
言わずもがな再びテンションを爆上げするものがあり、
悩みに悩んでお願いしてしまいました(笑)
断捨離は既に行いましたので、
後は頑張って働くのみ…
この半年間は背水の陣で頑張りますので、
何卒よろしくお願い申し上げます‼(笑)