最近は洋服の「カジュアル化」が進んでいることもあり、
自分の世代はもちろん10代や20代の若い男女にもスニーカーブームだそう。
先日の大阪出張の際、
お世話になっている「ヴェスティル」の若い女子スタッフも、
自分たちでは懐かしくもあり馴染みもある「ジョーダン1」を履いており、
オーナーさんと「自分たちが若い頃に流行ったものが今の若い子たちに流行っている」なんて話をし、
改めてファッションは「歴史を繰り返している」と実感しました。
しかしそういったスニーカーは若い子たちが履くから似合うものの、
自分たちアラファー世代以降が履くには少し微妙な気がする。
好きなら好きでいいけども、
懐古主義者に見えるのはオトナとしてどうだろうかと思うのと、
今流行っているから履くのでは「若作り」しているように思える。
とは言え何歳になってもスニーカーは実用的だし何と言っても楽!
さらに最近のスニーカーは自分たちが10代の頃よりもたくさんの種類があるので、
よほどカチッとした服装でなければ似合ってしまう。
でも先ほどの「歴史は繰り返す」同様、
人気のあるスニーカーのデザインはどんな時代にも大きく変わらない。
オールスター、スタンスミス、スーパースター、ジョーダン、ダンク、フォース1、
SK8Hi、オールドスクール、M1300、ポンプヒューリー…
挙げればキリがないほど魅力的なスニーカーがあるものの、
結局は自分たちが10代の頃にスニーカーを履き始めた以前から、
今人気のモデルはほとんど売っていた。
廃盤になって復刻してを繰り返し、
最近も「懐かしいな~」と思うものがたくさん復刻された。
復刻されて再注目されるスニーカーも良いのだけれども、
「人と同じものは嫌だ」精神を持つ自分にとって、
どうせ履くのであれば人と違うものを選びたいと思い探し、
最近見つけたのがコレ。
これを見て分かる方は間違いなくアラファー以降の方(笑)
2000年頃のスニーカーブームの時に一流メゾン「エルメス」から販売された名作、
「クイック」と「ターボ」を覚えているだろうか?
当時、銀座のエルメスを訪れ探していた両モデルを試着し、
値段を知った上で買う気で行ったものの、
ビビってそのまま帰ったことは今も思い出深い(笑)
スニーカーなのに確か10万円近くし、
1万円のスニーカーをやっとの想いで買っていた自分にとっては雲の上の存在。
当時のファッション誌などで人気の人たちが挙ってクイックやターボを履いており、
その影響をモロに受け試着をし、
「絨毯の上を裸足で歩いているようだ~」と感動。
しかしエルメスの床はフカフカの絨毯だからと言うのは、
緊張しすぎてその時は気付いていなかったという。
その後、15年ほどして知り合いから数回着用の美品を譲ってもらったものの、
ソールの加水分解が進んで履けなくなる前に手放したが、
またこの手のスニーカーが再熱してきた!
今回はさすがにエルメスではないけど、
元々エルメスのスニーカーはイタリアの名門「サントーニ」が製造を担当していたことは意外と知られていない。
その後、デザインは引き継がれ製造担当が変わったそうですが、
日本では「ホーキンス」が似たようなデザインで販売を始めました。
なので本家のサントーニはイマイチ知られていないのですが、
元ネタはエルメスではなくサントーニだったそう。
販売当時は4万円前後と決して安くなかったものの、
エルメスで買うことを考えればリーズナブル。
なのでコアな靴好きはサントーニで買っていたとかいないとか。
その後、2010年頃に復刻モデルが販売され、
今回その時のデッドストックが運良く格安でゲットできた。
履き心地は…まぁ所詮は昔のスニーカーなので期待はできませんが、
イタリアの靴らしいシャープなデザインはかなり好み。
革質はそれなりに良くてデザインは言うことなし。
トータルで言えば物凄く良くはないけど満足度は高め。
なかなかこういうスニーカーは今は売っていないので、
また新しく出たら買いたいな。
最近推しのリーバイス501との相性は問題なし。
ミレニアム時代を思い出させてくれる懐かしい組み合わせは、
少しだけノスタルジックな気持ちになりました。