2000年代…
自分にとっての2000年代は上京し一生懸命働いていた20代の頃。
広島の田舎者が東京という大都会に憧れて、
精を出していた人生の中でも重要なひと時。
キラキラと華やかな東京は、
すれ違う人の全てが華やいで見えたけど、
その反面、「大不況」でもあったので、
毎日ニュースでは自殺者の報道が止まなかった。
言うなれば「陽」と「陰」が入り混じったような不安定な時代。
でも夢と希望に満ちていた自分にとって、
そんな時代でも生きがいを見出していた…
なんて前置きはこの辺にしておいて、
先日購入した「エディー・ルーヴ」のデニムがあまりにも懐かしく、
同時にデッドストックでマイサイズが手に入った喜びで浮かれています(笑)
エディー・ルーヴを初めて見たのは2006年に開業した「表参道ヒルズ」でのこと。
同潤会アパートの跡地に建てられた表参道ヒルズは、
当時の一番の話題だったのではないでしょうか?
個人的に同潤会アパートの古びた建物は東京の歴史と、
トレンディドラマの1シーンのような雰囲気が好きでした。
そのドラマの1カットに自分がいるような気がして、
最先端の表参道のど真ん中でもノスタルジックな気持ちになれるというか、
そういうのが良かったんだよな~。
と話が逸れましたが、
六本木ヒルズに続いての大開発だったので、
今もなお開発が続く東京は凄いな~
と、ただただ驚くばかりです。
で、「エディールーヴ」って知っていますか?
実は自分もよく知らない(笑)んですが、
「100年デニム」をテーマに掲げたインポートブランドで、
2000年代を代表する日本のセレクトショップ「リステア」で初めて見て、
とんでもない衝撃を受けました。
当時のデニムと言えばドルガバやディオールオムなどのラグジュアリーブランドや、
メゾンブランドがレギュラーアイテムとして定着し、
作業着だったデニムがローライズや装飾などを施して、
ストリートでの市民権を得たころの時代。
どちらかと言えばリーバイスなどのデニム=野暮ったい、土臭いでしたが、
各有名ブランドがイメージを覆したころにエディールーヴが昔ながらのデニムを販売。
でも店舗の内装はめちゃくちゃラグジュアリーで、
店内に木馬に乗ったマネキンなどがいて、
外から店内を除いても「表参道らしさ」を感じました。
とは言え場所も場所なのでアイテムの価格はなかなか手が出ないプライス。
当時のドルガバなどのデニムが7万円前後だったのに合わせていた気がしますが、
モードではないエディールーヴのデニムを7万円で買える人は多くなかったかもしれません。
その後、3年くらいで表参道ヒルズからは撤退。
他の系列店で扱っていて今もブランドは残っているようですが、
当時の衝撃が強すぎて今のものはしっくりきません。
では今回のデニムはというと、
至って普通なちょい太めのストレート。
股上も深いのでLee101に近い履き心地、
嬉しいのが日本製13.5ozセルビッジデニムにドーナツボタン、ズレカン、
チェーンステッチ、コインポケットもセルビッジなどなど、
ヴィンテージを意識したようなディティール。
エディールーヴの定番の「マホガニー」というシリーズ?のものです。
ウエストはちょうどいいものの股下が長い。
裾上げをして今風にした方が良いのか、
敢えて当時のようにルーズに履くのが良いのか、
悩むところなので一先ずは今のまま、
2000年代を感じながら履いてみることにします。
そういえば2000年代と言えば、
先日入荷したサントスガルベもその頃のもの。
これに関しては次回のブログにでも書くとしましょう‼