使えば使うほど良く思える。

使えば使うほど良く思える。

購入後半年近くが経ち、
未だに週に3回は履く「バックラッシュ」のセッタータイプのワークブーツ。

 

どちらかと言えば靴は定期的にお手入れをしますが、
これに関してはブラッシング以外のことはやったことがありません。
もともと革の油分が多いので、
余計な油分や水分を入れるとヒビ割れしやすくなります。

でもブラッシングをした後はホコリが落ちて綺麗になったように見え、
また履くときに少しテンションが上がり、
履いた後も何だか風合いが良くなったような気がして一層愛着が湧きます。

個人的に「モノ」は全て使ってなんぼだと思うし、
お金と同様に墓場まで持って逝けるわけではない。
そもそもモノとしてこの世に誕生したのであれば
使い倒してあげるのが本望であろうという考えです。

とは言え使い込めるアイテムはレザーの他にデニムなどの一部のみ。
多くの布帛製品は使うほど傷んで劣化するものがほとんど。
そこからリペアするほどの愛着があれば良いけども、
購入金額よりも修理代の方がはるかに高くつくのが関の山。

ただレザー製品も全てが使えば使うほど「味が出る」わけではなく、
流行りの某レザーアイテムは数年着用したら破れることが目に見えているので、
恰好は良いけど品質をどこまで求めるかを考えれば選択肢からは外れる。

本当にちゃんとしたレザーとは新品から使い込んで数年が経ったとき、
自分の身体に馴染んで自分の一部のようになったアイテムのことなので、
それは金額では測ることができない至高のアイテムとも言えます。

時計も同じようなことが言えるのですが、
昨今はピカピカのものが好まれる傾向にあるような気がします。
ちょっとキズが入ったくらいで気にしているようでは、
クォリティオブライフが下がりっぱなしになるので、
今日付いたキズ、これから付くであろうキズも時計と一緒に愛してほしい。

先の「墓場まで~」の話ではないけど、
お金や物は持って逝けなくても「思い出」だけは持って逝ける。
手に入れたときの高揚感、
自分の中のお気に入りとして認定された日、
それらを身に着け大切な人と過ごした時間、
形には残らないけど自分の中で活き続ける「思い出」だけは、
この世で最も眩しく光り輝くものであってほしい。

それであれば相応のクオリティのものを選びことが最善で、
しっかりとメンテナンスをしてあげたいものだけを揃えたい。
常々メンテナンスは重要というのは、
無駄に物を増やすのではなく今あるものを活かすことでもあるので、
「愛着を持つ」ということを本当に大切にしていきたい。