昨日は兼ねて楽しみにしていた「エルヴィス」を観に行きました。
自分が生まれる前に逝去されているので、
リアルタイムでは聴いたことも見たこともありませんが、
子供の頃から聞き覚えのある曲の多くはビートルズかエルヴィスと言ってもいいくらい、
自分にとっては馴染みのある名曲を生み出した伝説の人。
リーゼントヘアに袖にヒラヒラの付いたジャンプスーツを着ているイメージが強いですが、
若いころのエルヴィスは黒人のファッションや音楽を愛し、
自身の曲の多くがR&Bやカントリー、ゴスペルなど、
ブラックミュージックの影響を色濃く受けていた様を映画では丁寧に描かれていました。
まさかB.Bキングと友人だったとは初めて知りましたが、
ロックンロールやロカビリーの祖とも言えるエルヴィス。
今回の主演を演じた「オースティン・バトラー」の役のハマり具合は、
過去のどんな映画よりも素晴らしく大当たり。
開始10分ですでにエルヴィス本人にしか見えないほど、
最初から最後まで本人以上にエルヴィスであったと思います。
本人のカッコ良さはCMの時点で伝わると思いますが、
何よりあの青い瞳はエロ過ぎて終始ドキドキします(笑)
エルヴィス・プレスリーを知っている人はもちろん、
知らない人にも分かりやすく半生を描いた映画でしたが、
今回ほど細部まで詰め込み過ぎず分かりやすく描いた映画は少ないと思います。
1950年代からの舞台や演出も再現とは思えないほどリアルに、
多少、黒人への差別はマイルドにしていたような気がしますが、
トータルで見れば完成度は100点としか言いようがありません。
こういった映画で内容はもちろん最も重要な「音楽」は、
エルヴィス本人の歌はもちろん、
オースティン・バトラーが歌う歌、
多くのミュージシャンがカバーした曲など、
コテコテにならず現代風にアレンジされたところも非常に良かった。
エルヴィス本人の歌は耳タコなほど聴きましたが、
所々ヒップホップなども交えていたところが現代っぽい。
あまり当時に拘り過ぎると知らない人にはちょっと退屈に思える。
そういった配慮もあったのかもしれません。
ただ映画を観終わって3時間弱があっという間に終わり、
あと3回は観たいと思える映画でした。
音楽がメインなこともあり絶対に映画館の音響で観て聴きたい。
それほど本当に良い映画だったので早速「サントラ」はゲットしました。
サントラを聴くたびに映画の興奮が蘇る。
実は今回の映画人生初の完全貸し切り状態で、
朝一番の回には自分たちしかいませんでした。
今思えば誰もいないから館内で踊りまくればよかったと、
ちょっとだけ後悔しました。