完全なる私の妄想と、理想の話です…(笑)
男の人が時計を選ぶ基準って何でしょうね。。。
”時計は名刺代わり”なんてよく言われますが、
時計と靴を見れば、その人がなんとな~く分かるような…。
「そろそろいい年だし、良い時計が欲しくて…。」
初めて高級時計を購入される方は、大体こんな感じで時計を探しています。
そんな気持ちで、ウチの店に来てくださるということが本当に有難いです。
さて、時計選びと言っても、
安いモノ、高いモノ、高いと言っても数万円から一千万円以上と幅広く、
更に、新品、中古、ヴィンテージ、アンティーク…
時計選びは、価格もブランドもスペックも、本当~に幅広く、
皆さんお店に行ったり、雑誌やネットで研究したり…。
色んな思いで時計を探すと思うのですが、、、
今回のテーマは・・・
ま~ったく参考にしないで欲しい(笑)、
私個人の偏った「男の人にはこんな時計を着けて欲しい…」という妄想の話です…。
さて、先日、歳が近い女性のお客さんとお話ししていて、
こんな時計を着けている男性は嫌だ!!という内容の話になりました。
(大体いつもお客さんとこんな雑談を楽しくお話ししています・・・)
まず最初に出てきたのは、
”インスタによく出てくる高級外車のハンドルのエンブレムをチラ見せしつつ、
ギッラギラの高級時計を着けている写真をアップするような人”
お金はあるんだろうけれども、物に支配されている感じで、魅力を感じない。
ということで、その場にいたダンナまで「わかるわかる~。」と、一緒に婦人トークです。(笑)
分かるわかる、インスタ見ていて一番疲れるやつです(笑)。
意外と、それ以外はこんな時計を着けている人は嫌だ!というのが出てこないんですが、
逆に、”こんな時計を着けている男性が良い”という話で一致団結したのが、
「日本製の時計を着けている人が良い。」ということ。
結構、歳の近い女性(アラフォー)と話していると、この意見が多いんですよ!!
例えば、20代だとロレックスやオメガあたりがトップになってくるんですが、
”結婚したいタイプと、付き合いたいタイプは違う”、と言われるように、
30代になってくると、”見た目より中身よね~”ってな感じで、
男性には、国産の時計を着けて欲しいと思うようになってくるワケです。
歳を重ねると、色んな所にお金がかかりますから、
”時計だけ一点豪華主義”ではなく、色んな所にバランス良くお金がかけられる人が良いと思うんですよね~。
服も程よくお洒落で清潔感があって、
革ベルトの日本製のヴィンテージウォッチがさりげな~く腕から見えたら…
なんてステキなのでしょう!!
お客さんと、妄想で大盛上がりです。(笑)
さらに、個人的に欲を言えば・・・”時計を着けこなして欲しい”。
この、”着けこなす”というのがとても大事で、
国産のヴィンテージは大体サイズが38㎜以下なので、日本人男性の腕にものすごく品よく収まるんです。
大きすぎる時計を着けていると、”着けられている感”が出てしまうので、このサイズ感って本当に大事なんです。
時計なんて、シャツの裾からたま~にちらっと見えるくらいで丁度良い。
ギラギラのでっかい時計が常にどやっという感じで見えていたら、
う~~~ん。。。と思ってしまいます。
よく男性が言う、いつも露出している女性は嫌!!的な。。。
「なんか、素敵な時計が裾からチラチラ見えるんだけど、どこの時計なのかな~。」
位がステキなんです。
さて、そんなワケで、ウチで置いている国産ヴィンテージなんて、最高だと思うんですよね~。
私が時計選びで一番重要視しているのが
”ロマンとコスパ”
なのですが・・・
日本人なので、国産ヴィンテージには非常にロマンを感じます。
例えば戦後すぐからセイコーなんて、諏訪と亀戸で工場を再開し、
2つの工場でデザインと技術を切磋琢磨し合いながら、名作を生みだしていきます。
これ以上はどんどんマニアックになっていくので、興味のある方には店頭でお話ししますが、
ここでは語りつくせないほどのロマン。
さらに、おねだん以上のコスパの良さ。
50年以上前の時計が、今もなお精度が非常に良く、機械も非常に良く作られている。文字盤や外装も、手彫りで絹目仕上げにしていたり、インデックスが純金だったり…
日本人らしい繊細で真面目なところが時計に表れています。
最後に・・・
その女性のお客様とこんなお話しをした後・・・
男性にはこんな時計を着けて欲しいね~と言っていた時計を
自分用に、と選んでくださいました。
いつかこの時計が似合う人に出会ったらプレゼントしようかな・・・と、
なんて粋な時計の選び方!!
実際に、女性の方からも最近国産ヴィンテージすごく人気があるんです。
こんな余裕とウィットに富む女性になりたいな・・・
男性の時計とタイプにあれこれ言う前に、自分のことをちゃんとしなきゃな、と
自分の器の小ささにちょっと落ち込んだ嫁の話でした・・・(笑)