奇跡の永久保証書付き。
永久保証書については過去に何度か書いたのでご存知だと思いますが、
カルティエのコンプリートサービス(ムーヴメント入れ替え)が生涯無料。
そう永遠にタダで修理してくれるんです。
パーツ代は有料ですが今回は文字盤、針、リューズを新品にしているので、
よほどのことが無い限りパーツ代が掛かることはありません。
昨日のブログに書いた通りモノの本質を見極めるという意味でこれほどの内容は見逃せないはず。
個人的にも好きな時計の一つでタンク自体は100年以上デザインが変わらない時計はほとんど無い。
マストタンクは1976年から販売が始まるのですが、
タンクルイの廉価版のような位置付けなのでサイズはほぼ一緒。
デザインも変わりません。
素材や文字盤の違いはありますがこちらの方がアンティークらしい雰囲気があるので好きなんです。
そんな時計がメンテンナンス費用がほとんど掛からないなんて…
永久保証書が付属する時計を買われる方でメーカー以外に修理を出す人はほぼ100%いないでしょう。
修理代金が無料になる権利があるのにわざわざお金を払ってウチで修理してくれるのなら、
この上なくサービスしたいと思っています(笑)
それは良しとして、
古い時計はメーカー修理をすると無条件で文字盤や針などの消耗パーツは交換される。
ロレックスのようなノリで当時のパーツにこだわりたいのであれば、
カルティエのクォリティを考えれば購入はしない方が良いです。
ロレックスの方が品質が良いとかそういう問題ではなく、
カルティエはほぼ毎年オーバーホールしてください的なことを冊子に書くくらいなので、
毎年高い修理代を払える富裕層を相手にしていたと思われます。
まぁこういうのは好みの問題なので色々な方向から購入を検討されればよいのではないでしょうか?
ちなみにこういう時計は当たり前ですが頻繁に入荷しませんし、
そもそも古い時計が頻繁に入荷するという感覚がよくわかりません。
ユニクロのように季節によって商品を入れ替えていると思われているのなら、
ウチのようなヴィンテージショップなどは代わり映えがしなくて面白くないお店でしょう。
自分自身、季節がいつだろうが関係なく掘り出し物を見つけたいと思っており、
夏に冬物を、冬に夏物を買うスタンスで常にいます。
なのでこういった時計は掘り出し物以外の何物でもなく、
金額が安くないので押し売りは一切しませんが悩んで売切れたらそれは自分の責任です。
まぁヴィンテージやアンティークは1点ものだからそういうものです。
本当に良いものをお探しで良いものの定義がわからなければ、
買った後にどうなるのかを考えれば見えてくるはず。
べらぼうに高い修理代金を払わないといけないものは果たして良いものなのか?
何かにつけてお金が掛かるものは本当に良いものなのか?
個人的には買った後に「安心して使える」ものだと思っています。
この時計は永久保証書が無いものよりずっと値段は高いですが、
買った後に絶対必要な修理代がそんなに掛からないのなら、
それは良いものの定義に加えても良いはず。
今目の前で悩まれている方、
果たしてどうしますか?