自分に合うものを

自分に合うものを

靴は値段じゃなく「合う」か「合わない」か。
 

 

 
 



時計屋ですが靴についても語る…もはや何屋かわからなくなってきました(笑)

最近の男性のトレンドの一つに「革靴」というのも一つあります。

ジョンロブ、エドワードグリーン、オールデン、JMウェストン…

ブランドも数多くあれば様々なデザインもありますが総じて高級。

大体10万円を超えるものが増えてきましたが、

値段が高いから品質が良いとは限らないのが「靴」。

それよりも大事なのが木型が「自分に合う」かどうか。

定番のデザインであるストレートチップやプレーントゥなどは、

ブランド問わず見た目がほとんど「一緒」。

言われれば違うけど…な感じのものが多いので、

違いが分かりブランドまで当てられる方は相当な靴マニアです。

女性から見れば…「どれも一緒なのに何でこんなに高いの?」

その気持ちわからなくないです(笑)

ではなぜそんなに男性が靴に熱狂するのでしょうか?

恐らくそれは近年の「クラシコ」ブームもあるのかもしれません。

男性のファッションが昔に比べて「スーツ」や「ジャケット」を着るようになり、

仕事着や普段着でもそういった服装をされる方が増えたからかもしれません。

実際に東京に行ったときに思うのは、

10数年前に比べるとサラリーマンの方々がオシャレになった気がします。

清潔感があって上質そうなスーツやジャケットの方が増えて、

昔のようなダボダボのブラックスーツという方は減りました。

スーツなどにこだわると自然と靴にもこだわるようになるので、

高級靴の需要も高まったのかもしれませんね。

最近ではSNSで自分の靴を紹介されている方も多く、

さらには靴磨きも自分でやる方など、

靴にまつわる情報もたくさん入手できます。

色々な要素が重なり合って「靴を楽しむ」方が増えてきました。

でも靴で一番大事なのは値段やブランドでは決してありません。

その靴が自分にしっかり「合っている」というのが最も重要です。

自分の場合は左右の大きさが1サイズ違い踵も小さい。

これが大変でサイズの合う靴を見つけるのに一苦労。

左右のサイズ違いは何とかなっても踵は意外と合わないことが多い。

以前はイギリスのクロケット&ジョーンズを好んで選んでいましたが、

最近は値段が上がり品質も微妙になってきたので…

そこで色々なお店を巡って出会ったのが、

日本ブランドの「三陽山長」でした。

日本製の丁寧な造りで値段も海外ブランドに比べるとリーズナブル。

三陽商会が展開しているので季節によってはセールになってくれるのも嬉しい。

木型は日本人に合わせているそうですが、

踵は小さめに造っているので自分のサイズに合う木型が多い。

ただ最初の革の硬さがガチガチなので3カ月は修業です(笑)

でも馴染んだ頃には足に吸い付くような履き心地で、

もう他のブランドは履けません‼

人生トータル相当数の靴を履いてきたのでお客様や友人によく相談されます。

ですが勧めるときは

「ブランドや値段で靴を選ぶんじゃなくて試着して少しきつい位のサイズ感を大事に」

同じ靴がみんなに合うわけではないですからね。

何だか時計の時と同じようなことを言っている気がします。

結局、流行りや評判で買ったものは自分に合わなければ長持ちしない。

必ず実物を見て試着してしっくり来たものを選ばないと合うかどうかわかりませんし、

買ったはいいけど手放したじゃもったいないですからね。

このローファーも2年くらい履き、

手入れの時は常に「赤色」で磨いているので色も良い感じに育ってきました。

気に入ったものほどしっかり手入れをしてあげて長く使いたいものですね…

あ、一応ウチ時計屋ですからね(笑)

明日は火曜日なので定休日です。

水曜日からもよろしくお願いします‼