80年代のイタリア製「ヘンプ」生地のデッドストック。
ヘンプなので麻ということになりますが、
織がしっかりしていて…というかガチガチに織ってあるので分厚い(笑)
手触りは分厚いデニムのようで同じくらいの厚さ。
流行に相反するこの生地感は亡くなった祖父が着ていたジャケットを思い出すようなレトロな雰囲気。
ディティールは至って普通のイタリアジャケットですが、
芯を抜いてはいるのに生地が厚すぎてゴワゴワ(笑)
あえてこんな生地を選んだのは自分と産まれた年代が一緒という愛着もありますが、
昨今の洋服の生地はとにかく「薄い、軽い」。
着心地を重視すると厚くて重いものよりも薄くて軽い方が着やすいです。
しかし耐久性は雲泥の差。
本気で何十年も永く着るには耐久性は不可欠。
最近のジャケットのようにペラペラで数年で抜けてしまうようなのはコスパも悪い。
いつの日か自分の子供に引き継げたら良いなと思いお願いしました。
さて早速着て行こうと思った昨日は気温30℃越え。
とんでもない真夏日によりによってこんな分厚いジャケットを着ているのは、
世界中で間違いなく自分だけでしょう。
実は昨日伺った先が「ドレスコード」が必要とのこと。
ジャケットの直しも必要だろうと思い着たものの…
とにかく暑すぎて汗ビッショリ。
こういう思い出の方が強く残るのでしょうが、
もう少し涼しくなるまでクローゼットで眠りそうです。
このような長持ちする生地を選べば色々な想いでもできます。
そしてヘンプ素材特有の経年変化も楽しめるので、
年を重ねるごとに自分に馴染み色が変化していく様子を考えると、
今回お願いして良かったなと思います。
「自分と共に成長するジャケット」をコンセプトにお願いし、
イメージ通りのものができ上がって本当に満足。
こういう楽しみ方がオーダースーツの良さなのかもと新しい発見をしました。
もし気になる方はぜひ「The My Way」へご相談してみてくださいね‼