ちょっと珍しい文字盤の仕上げ方。

ちょっと珍しい文字盤の仕上げ方。

本日入荷した「ロレックス・エアキング」は当店でも大人気のヴィンテージモデル。

男性はもちろん女性の方にも選ばれるヴィンテージロレックスと言えばエアキングと言ってもいいくらい。

今回の個体は実はちょっと珍しいものなのです。

当時のエアキングの文字盤の色は、

一般的なシルバーをはじめブラック、ブルー、グレー、ゴールドがありますが、

文字盤の生産地によって微妙な色や仕様の違いが見られます。

 

グレーでもシルバーに近い明るいものからチャコール、

ブルーも艶やかなものからパープルやスチールのようなものまで。

一概に○○色といっても違って見えたりするのが、

エアキングをはじめヴィンテージウォッチの面白いところ。

 

今回の文字盤と言えばシルバーはシルバー、

ただ仕上げ方が「梨地」と呼ばれる梨の皮のようなザラっとしたもの。

サンドブラスト仕上げの方が分かりやすいのかもしれませんが、

ツヤ感は無いけどマットとも言い切れない何とも言えない表情。

 

実はこの文字盤は実物を見るのが初めて。

今まで何本も扱ったエアキングで自身でも持っていたのですが、

この質感はエアキングに見られるバリエーションの一つと思われ、

他のシリーズではあまり見ない気がします。

 

色はシルバーベースなのですが光の加減でアイボリーのように見えたり、

白っぽく見えたりするヴィンテージらしい色。

インデックスはオニキスを使ったものと思われ、

針も同じように夜光部分がブラック。

ただシグママークは無いのであくまでも予想ということで。

 

過去に見たことのある七色に輝くブルー文字盤のエアキングも面白かったのですが、

今回の個体のような仕上げも何とも言えない雰囲気があります。

 

分かる人にしか分からない魅力かもしれませんが、

知らないことや新たな発見があるのも、

ヴィンテージウォッチの愉しさなのかもしれません!