本日入荷しました「セイコー・クラウンスペシャル」は1961年に登場した高級機種。
グランドセイコーと同等の機能を有する名作です。

1960年に登場したグランドセイコーに次ぐ高級機種が1961年に登場したキングセイコー。
そのキングセイコーと同時期にラインナップされ、
セイコーの代名詞とも言えるクラウンの名を冠した新たな製品。
しかし高級機種の中でもバリエーションが豊富でGSファーストのムーヴメントの基礎となったクラウンの進化版と思われましたが、
当時グランドセイコーがあまりにも高額過ぎて手に入れられる人が限られたこともあり、
グランドセイコーの「廉価版」という位置付けがなされていたようです。

廉価版と言えども各所の仕上げはセイコーの中でもトップクラスに美しく、
ムーヴメントの仕上げこそGSほどではないにしても、
当時の高級腕時計のみに見られる「秒針規制機能」を搭載していることから、
並々ならぬ意気込みを感じられる素晴らしいアイテムです。
こちらのCal.341はクラウンスペシャルの専用ムーヴメントのとなり、
非常に高い精度と耐久性を持つ名機。
様々なムーヴメントを生み出したセイコーの中でも少しだけ影の薄い存在ではありますが、
細かな点を見ていくと案外グランドセイコーに負けず劣らずな点もあったりします。

文字盤はシリーズの中で人気の高い太めのバーインデックスが特徴的なファットインデックス。
繊細な印象の強いGSファーストに対してエッジのあるシャープな印象のキングセイコー。
そして武骨で男性らしい印象の強いクラウンスペシャル。
それぞれにそれぞれの良さを感じられ、
こちらのクラウンスペシャルはインデックスの太さが一段と印象強く、
素材に貴金属を使用したSDダイヤル(スペシャルダイヤル)という、
セイコーの高級機種のディテールを備えています。

ケースはGSファーストでラインナップされなかったオールステンレスモデルを有するクラウンスペシャル。
メインは14金張りケースで形状などもいくつかバリエーションがあり、
こちらは多面カットを施したラグが印象的です。
文字盤の男性らしい印象との相性も非常に良く、
より武骨さを感じられるディテールがあるのもクラウンスペシャルの魅力です。
しかし価格となれば世界中で評価の高まるGSファーストは高騰し、
今では70万円前後からというのが相場になってきていますが、
クラウンスペシャルは良くも悪くも注目度が薄いためか、
非常に手頃な価格で購入できる点も見逃せません。
値段が全てではない腕時計の世界ですが、
セイコーの魅力は値段が高ければ良い、安ければダメではなく、
安価な製品であっても手抜きを感じられない製品の素晴らしさにもあります。
クラウンスペシャルはグランドセイコーに匹敵する機能がありながらも、
価格は10分の1くらいで買える最高の選択肢。
個人的にもすごく好きな時計の一つであり、強くお勧めしたい一品です!