本日入荷した「セイコー・クレドール」は国産腕時計の最高級クォーツ時計。
当時では非常に高性能な時計とされています。
クォーツ時計の流通が盛んになる1970年代後半。
アメリカをはじめヨーロッパの時計ブランドなどでも、
クォーツ時計の製造が次々へと始まりますが、
構造上に問題が多く実用性に乏しいものがほとんど。
それらを大きく陵駕するものが日本製のクォーツ時計とされますが、
耐久性だけでなく機械自体の薄型にも成功。
その後、世界中で日本製のクォーツ時計が流通し、
一時はスイスの機械式時計を主流とするブランドも生産を危ぶまれるほど。
そういった日本製のクォーツ時計は世界の主流になるほどの実力があり、
それらをメインとしたセイコー・クレドールは、
時計としても面白みにも溢れています。
ファーストモデルをデザインしたジェラルド・ジェンタの影響を受け、
インスパイアされたデザインを持つ9300シリーズが注目されることは、
昨今の時計事情を考えれば自然なことかもしれません。
数あるバリエーションの中でも、
特にジェンタデザインらしさを感じるこちらのケースデザインは、
シンプルながらもどこかクセを感じる独特なもの。
ステンレスケースにゴールドのインデックスという組み合わせも、
ヨーロッパブランドのような雰囲気を感じますね。
クォーツ時計は精度や耐久性の良さに加え、
量産することまで可能にしたことで「使い捨て」のように思われますが、
その歴史などを振り返ると、
ここまでの評価が得られたことに感動します。
その中でもトップブランドのクレドールは、
クォーツ時計の中でも優れたものを感じていただけるはずです。
今一番「旬」な時計の一つ。
きっと多くの方も満足させてくれるヴィヴィンテージウォッチです。