本日入荷の「カルティエ・サントスヴァンドーム」は生産期間の短いヴィンテージモデル。
状態の良い個体がほとんど無い中で最高の条件が揃った優良な個体です。

カルティエ初となるステンレス素材を用いたサントスシリーズは、
1980年代にいくつかの派生モデルが誕生します。
その中で特徴的なデザインをしたサントスヴァンドームは、
独特なケースデザインをしたヴァンドームとサントスを組み合わせた、
今では見られないユニークなアイテムです。
生産期間は数年ほどと非常に短く、
個体によってコンディションの差が出やすいカルティエの製品としては、
正直なところ良好な個体を探し出すことは非常に難しい。
ただ今回の個体は、今後入手ができないであろう最高の条件です。

カルティエでコンプリートサービスを行い、
同時にリューズや針、ネジ類などを全て新品に交換。
文字盤はヒビ割れが一切ない非常にキレイなオリジナルコンディション。
ガラスには小キズがあるものの許容の範囲程度。
そして今回一番のポイントはブレスレットが後年のダブルバックル仕様に変更されていることです。
サントスのオリジナルブレスレットはテーパードが強いデザインで、
構造上ブレスレットの破損が多く見られるものがほとんど。
当店で修理ができるのですがメーカーではブレスレット交換扱い。
製品の定価と同じで修理代やパーツ代も年々値上がりしており、
現在コンビ素材のサントスのブレスレット交換すると約¥650,000.
時計が買えるほど非常に高額な金額となります。
もちろんこの金額なので多くの方は交換しないと思うのですが、
交換するメリットとしては非常に堅牢な現行規格のブレスレットとなり、
バックルは観音開きのダブルバックル仕様へとなりますので、
破損することはほとんどありません。
今回のサントスヴァンドームはこの超高額なブレスレット仕様となっており、
メンテナンスも徹底的に行った最高の個体なのです。

身に着けた時の印象は見た目の重厚感に対して非常に軽やか。
ヴァンドームシリーズ特有の薄型ケースなのでジャマにならず、
ブレスレットタイプの時計とは思えない最高の着け心地。
まるでレザーストラップの時計を思わせるような印象です。
時計のデザインもヴィンテージらしさが十分に伝わる面白さがあり、
しっかりとメンテナンスを行った安心感もあります。
現行品と同じように使い込めるヴィンテージウォッチという、
最高の条件が揃った素晴らしい腕時計です。
今回のような個体はブレスレットの交換費用を考えると、
頻繁に出てくることはありません。
まさに一期一会のアイテムであるのと同時に、
これほど最高と言える条件を持った同じ時計は恐らく存在しません。
販売金額自体は決して安くはありませんが、その金額上回るレスポンスが必ずあります。
まさに究極のコストパフォーマンスを実現した最高のサントスです。
