本日入荷しました「セイコー・ロードマーベル」は、
ハイビートモデルへの過渡期となる僅か2年弱という短い期間に生産された希少モデル。
特に数の少ない金メッキケースは今では貴重な存在です。

ロードマーベル36000にもラインナップされた全数字アラビアの文字盤は、
こちらの時計がベースになったデザイン。
ロービートモデルならではのディテールが見られるユニークな一品です。
セイコーをはじめ多くのヴィンテージモデルでアラビアインデックスは非常に少なく、
特徴のあるデザインはコレクター垂涎のアイテム。
ロービートモデルのロードマーベルは全数字アラビアに加え、
SEIKOのロゴがブロック体に対してモデル名は筆記体という組み合わせも他には無い特徴。
ここ最近はステンレスモデルの入荷が続きましたが金メッキケースは数年ぶりの入荷となるので、
その数の少なさを改めて実感します。

ステンレスケースに比べてダメージが目立ちやすい金メッキケース。
所々メッキの薄れや剥がれがありますが、ノーダメージの物はまず出てこない。
そして文字盤もキレイなものはなかなか見かけることがありません。
今回の個体は多少ダメージが多めですが、あえて仕入れをした理由として、
こういったコンディションのため仕入れ値が安くでき、
レアモデルにも関わらず販売価格を抑えることができたため。
それと個人的にヴィンテージ品は綺麗なものも良いけど、
ダメージがあってヤレているくらいが雰囲気があって愛着が持てるという、
本当に個人的な好みによるもの。
そういったこともあり販売することよりも、
こういう時計があるのだと多くの方に知ってもらえる機会になればいいなと思っています。

ダメージのある無しは完全に好みの問題となりますが、
身に着けた時の雰囲気はヴィンテージらしさを感じられます。
1966年製の時計なので自分よりもずっと先輩ですが、
自分自身も歳を重ねて様々なダメージがあるので、
時計と一緒に歳を重ねている感じがします。
コンディションの良いヴィンテージウォッチも魅力的なのは十分に理解できますが、
何もかもがキレイなのも少し気恥ずかしいので、真っ新なのは着ている服だけで十分。
そんな男気?のようなものを感じさせてくれるのも国産腕時計。
今回は貴重な時計ではあるものの仕入れ値の関係でかなりお手頃な価格です。
こういった機会があるのもお客様にとって楽しんでもらえるよう、
私共としても本当に良いタイミングなのだと感じております。
しかしご提供できるできるのは今回限り。
この機会にぜひ奥深い国産腕時計の魅力に触れてみてくださいね!
