本日入荷しました「オメガ・デヴィル」は徐々に人気が高まりつつあるクッションケース。
シンプルな文字盤のデザインが時計の魅力を一層引き立ててくれます。

腕時計の基本的なデザインはラウンド型で、
目を惹く印象的なデザインがレクタングル型やスクエア型。
その中間に近いケースデザインがクッションケースとなり、
現行品にはない独特な雰囲気もこのデザインの魅力です。
この10年ほどでドレスウォッチの人気が非常に高まり、
スポーツモデルには無い繊細で優雅なデザインは各ブランドの趣向が見えてくることもあって、
ドレスウォッチの面白さが世界中で評価されたのだと考えます。
特に各ジャンルのプロフェッショナルに向けた時計を生産するオメガのように、
それぞれのモデルに綿密に設計された時計のデザインや機能は、
世界有数の時計ブランドであり続けていることを感じ取っていただけるはずです。

今回の個体は使用頻度が非常に少なく、
目立つダメージなどがあまりない限りなくデッドストックに近いコンディション。
製造から50年近くが経過していることもあってノーダメージとはいきませんが、
ヴィンテージウォッチに理解のある方であれば、
この個体のコンディションの良さは納得いただけるはず。
オメガのドレスウォッチを代表するデヴィルは、
本当に多くのデザインが生産されており、
各個体のコンディションもデザインと同じくらい様々。
同じ時計であっても各個体でコンディションの異なるヴィンテージウォッチは、
2つとして同じものが存在しないことを改めて実感します。

そしてオメガの時計がなぜトップブランドなのか?
それは時計を販売するのと同時にメンテナンスを行うことにも力を入れており、
同年代の腕時計にある程度の共通性を持たせていることも挙げられます。
特にムーヴメントに関してはパーツの供給量が非常に豊富で、
特殊過ぎる構造を持つものが少なく比較的簡素なものが多い。
世界中どこの修理職人でも直すことができるという点は、
他のブランドでは考えられないほどユーザーに対する配慮を感じます。

また時計自体に必要なコストはかけるものの、
大衆に腕時計を持つことができるような工夫も見られ、
デヴィルの多くは安価にするために金張りケースやステンレス素材を主軸にし、
販売価格を抑えていたことが伺えます。
とは言えこちらのデヴィルも当時の価格を今の金額に換算すると約60万円ほど。
大衆に向けた製品とは言え腕時計が決して簡単に手に入れられるものではないことが伝わります。
そういった意味も含め、
今の時代はどんな製品も高いクォリティに対し安価な金額で手に入れられますが、
時代は違えど腕時計に対する世間の在り方も伺えるのがヴィンテージウォッチです。
各時代のムードを取り入れ表現した製品。
それであって直すことができ永続的に使用できるのは、
腕時計の魅力に他なりません。