GSデザインを決定付けた新旧グランドセイコーセカンド。

GSデザインを決定付けた新旧グランドセイコーセカンド。

本日入荷しました前期型と後期型の「グランドセイコー2nd」。

現在のグランドセイコーのデザインを決定付けたヴィンテージモデルの決定版。

 

 

1963年後半から誕生したグランドセイコーのセカンドモデル。

数あるバリエーションを有するGSセカンドで、

左はシリーズで人気の高いクロノメーター表記の前期型。

右はクロノメーター表記の廃止に伴い1966年後半からマイナーチェンジを行った後期型。

 

グランドセイコー2ndは細かな違いのある文字盤や大まかに3種類あるムーヴメント、

それに伴い裏蓋にも大きく分けて2種類と年代によって色々なパターンがあり、

それぞれの違いを愉しめることも魅力の一つです。

 

 

こちらはクロノメーター表記のある前期型。

GSセカンドと言えばこのデザインという方も多く、

GSファーストから大幅なデザインや機能の変更が見られます。

 

またステンレスモデルが加わったのもGSセカンドから。

それまではステンレスのサンプルはあるものの、

加工技術が追い付かなかったことからGSファーストでは金張りとプラチナの2種類。

 

グランドセイコーセカンドからステンレスモデルと金張りモデル、

そして流通量は非常に少ないですが18金イエローゴールドモデルも存在します。

 

文字盤は1963年後半から1964年半ば頃までSDダイヤルと呼ばれるインデックスに貴金属を使用したもので、

後にADダイヤルと呼ばれるものへと変更されます。

その際にインデックスの素材を表す「花文字」がプリントされるのですが、

こちらの個体はその花文字がプリントされないもの。

 

特にプレミアが付くというわけではありませんが、

スッキリとした文字盤の印象も何だか良いですね。

 

 

そしてこちらはクロノメーター表記の廃止に伴い1966年7月からGS表記が採用された後期型。

GSブランドの幕開けを予感させるデザインです。

 

元々セイコーではクロノメーター認定を受けた個体はグランドセイコーには無く、

クロノメーター認定と同等の検査を行い同等の精度を持つという意味でクロノメーター表記をしていましたが、

スイスからクレームが入りクロノメーター表記ができなくなったとか。

こういった話も今では考えられませんが当時らしさを感じるポイントです。

 

後期モデルはADダイヤルでデザインも1種類のみ。

ムーヴメントは前期型の後半から採用されたCal.5722Bを搭載しており、

各種パーツの精度も完成されたものとなります。

 

裏蓋は後期モデルの最初期のみ獅子メダリオンですが、

後に文字盤と同じGSメダリオンへと変更されます。

 

 

メダリオンや刻印の違いなども比べると一目です。

現在はグランドセイコーのシンボルが獅子ですが、

文字盤と裏蓋(後にリューズも)にGSというシンプルなデザインも、

グランドセイコーがいよいよ世界に進出することを感じさせます。

 

文字盤のクロノメーター表記が廃止され本格的に自社規格の底上げを行い、

クロノメーター認定以上の厳しいテストと精度を実現させるという、

より品質を向上させてたことはセイコーの有名な話。


後年に「Very Fine Ajust(超精密調整)」通称V.F.Aという高性能な機械式腕時計を完成させることとなり、

そのきっかけにもなったのがこのグランドセイコー2ndの存在無くしては語ることはできません。

 

より堅牢なケースデザインとなったGSセカンド。

極太のラグに力強い印象を感じられ現行のケースデザインにも近しいものを感じますが、

後の44GSセイコースタイルと同様に現行のグランドセイコーのデザインベースであることを実感します。

 

こういったデザインや機能が研究され現行品が誕生しますが、

その元となった時計が半世紀以上も前に完成されたことに感動を覚えます。

そういったところがヴィンテージウォッチの面白さであり、

世界中で多くの方がヴィンテージウォッチを好きになる理由の一つです。

 

日本の腕時計史を代表するGSファーストが注文されやすいですが、

より高い実用性を兼ね備え腕時計としての完成度を究めたGSセカンドも、

知れば知るほどその深みと魅力に気付いていただけるはず。

 

手頃な価格で手に入れられる今だからこそ見逃せません。

この機会にぜひ日本製の代表作を手に入れてください!


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