定番モデルの中でも特に貴重な個体です。

定番モデルの中でも特に貴重な個体です。

本日入荷しました「カルティエ・マストタンク」は大人気のヴィンテージモデル。

定番カラーのアイボリーローマ文字盤は、生産終了となった今でも多くの方に愛されるマスターピースです。

 

 

タンクルイカルティエのデザインとサイズを踏襲して1976年に発表。

1977年から販売が始まったとされるマストタンクですが、

何度かマイナーチェンジを行い2004年頃に生産終了。

 

こちらはLMサイズの手巻きモデルとなり、

1983年頃からクォーツモデルへと機械が入れ替わるので、

見た目は同じでも機械が違う生産期間の短い短命モデル。

 

 

今回は非常に珍しく当時の付属品が完備した個体。

保証書の日付が1981年3月となりますので、製造から40年以上が経過したにもかかわらず、

こういった付属品が残っていることは極めて稀なことです。

 

ヴィンテージウォッチで付属品が無い理由として、

保証書の期限が切れたら保証書などは捨てられることや、

箱などは紙で作られていることが多いので湿気などでダメージを受け使えなくなったりなど、様々な理由で残っていません。

今でも家電製品などの付属品を残している人が少ないのと同じような理由と思われます。

 

1990年代頃から腕時計の買い取りなどの際に、

付属品が残っていた方が買取金額の査定アップへとつながるため、

今でも腕時計やジュエリーなどの付属品は残っていることが多いと思います。

 

これも時代を反映したことだと思いますので、

付属品の残っているヴィンテージウォッチは本当に貴重な存在です。

 

 

さらにこちらの個体はこの10年内にカルティエで修理をされたと思われる形跡もあります。

 

なんと文字盤の6時側の表記が「SWISS」ではなく「SWISS MADE」。

これは明らかに文字盤の交換をカルティエで行ったことが推測されるポイント。

そして針もブラックからブルースチール針に交換されているので、

元々のオーナーなのか後のオーナーなのかは分かりませんが、

相当大切にされてきたことが伺えるアイテムです。

 

ヴィンテージウォッチはディティールを細かくみていくと、

どういった経緯があるかを推測できることもあります。

そういった面白さもありますが、今回は付属品が残っていることも魅力的です。

 

同じものは2つとして存在しないのがヴィンテージ品の深みにハマる理由ですが、

当然のことながら同じ条件の個体は今後入手できるかどうかは分かりません。

 

ただ持たれた方がこの上なく満足していただけると自信を持っておりますので、

この機会もぜひお見逃しのないように!