本日入荷した「セイコー・ロードマーベル」は5740-8000の系譜となる3作を用意。
この3本が同時入荷することは極めて稀なことです。
左からロードマーベルがハイビート化される直前の2年間ほど製造された同型番のロービートモデル。
セイコーのヴィンテージモデルではレアモデルに数えられる貴重なアイテム。
中央はハイビート化されてすぐに製造された裏蓋にタツノオトシゴが刻印されたもの。
防水仕様であることを証明する印でもあるのですが、
約1年ほどで「SEIKO」表記に入れ替わるレアなもの。
右は言わずもがなセイコーのヴィンテージモデルで最も人気が高く、
価格も高騰中の定番モデルの一つ。
シリーズを通して1番人気のステンレスモデルのアラビア文字盤です。
今回はこの3作が並ぶことは無かったのですが、
同時入荷という一大イベントとなってしまいました(笑)
それぞれのディテールの違いが面白くもあり、
短い期間中にこれだけマイナーチェンジを繰り返すのも当時らしいと言えば当時らしい。
こういうところもヴィンテージウォッチの面白さではないでしょうか?
セイコーをはじめ時計史を語る上で外せないロードマーベル。
仕様変更をすることで徐々に進化していく過程がこの3本で分かるという、
「教本」のような存在感を感じ取れます。
いずれにしてもデザインの良さはもちろんですが、
実用性の高さも現行品に負けず劣らず。
国産のハイビートムーヴメントで先駆けて大量生産を実現した歴史的名作は、
世界でもトップクラスの精度と耐久性を実現しました。
当時ハイビートムーヴメントで大量生産できたブランドはほとんど無く、
5年近く先を行くことができたセイコーの凄さを感じずにはいられません。
そんな時計の「歴史」そのものな時計たち。
時計が好きなら持たないわけにはいきませんよね?