本日入荷しました「カルティエ・マストタンク」はシリーズで最も定番のアイボリーローマ文字盤。
こちらはSMサイズのクォーツモデルで最初期のものとなりますが、
後年にカルティエでメンテナンスを行っている個体となります。

クォーツの初期モデルは型番が「3 66001」という番号になります。
こちらの製造年は1983年頃から1988年頃と推測されますが、
比較的最近にカルティエでメンテナンスを行っている理由として、
文字盤が現行規格の艶のあるアイボリーカラーで6時側が「SWISS MADE」表記になっていることと、
リューズが初期の小型リューズから後年のものに交換されてることです。
文字盤やリューズの代金だけでも¥50,000以上はするので、
以前のオーナーはお金をかけてしっかりとメンテナンスをして、
この時計を非常に大切にされていたと思われます。
そしてムーヴメントも最新のものに交換されていました。

初期のクォーツの機械は構造が全く違うもので、
回路がダメになるとパーツが手配できないので直すことができません。
カルティエでコンプリートサービスを依頼すると、
クォーツの機械は新しいものへと入れ替えしてもらえるので、
文字盤などの交換も一緒に行われたと推測できます。
ここまでの修理代で総額¥100,000近くの金額を掛けているものと思われますが、
当店に入荷の際にケースのメッキ剥げがあったので再メッキと、
ガラスのキズが多かったため社外パーツですがガラスを新品に交換しました。
コンディションは新品に近いコンディションまでしっかりと仕上げ、
次のオーナーの方が気持ちよくお使い頂けるようにメンテナンスを行いました。

身に着けた時により時計の綺麗さが際立ちますね。
ここまで綺麗に仕上げた時計であれば満足度も高いはず。
定番モデルゆえの使いやすさや服装との合わせやすさは言うまでもなく、
時計自体が持っている芸術品のような雰囲気も格別なものを感じます。
今回のマストタンクはシリーズでもトップクラスの大人気モデル。
それだけに多くの方に持っていただきたいという想いから、価格はかなり抑えております。
お探しの方も多い時計だと思いますので、この機会をぜひお見逃しなく。
