本日入荷しました「ロレックス・オイスターパーペチュアルRef.1002」は流通量の少ないオリジナルのグレー文字盤に加え、
大幅なマイナーチェンジを行う直前の最終品番となるL品番の希少なアイテムです。

4桁の型番を持つオイスターパーペチュアルやデイトジャスト、パーペチュアルデイトなどのベーシックなアイテムは、
文字盤の色がシルバー、ゴールド、グレー、ブルー、ブラック、一部ホワイトがラインナップとなり、
例外はありますが多くの場合はケースの色に合わせた文字盤をセットしていることがほとんど。
当時は時計の購入時に文字盤を選ぶことができたそうですが、
ケースがステンレスの場合はシルバー、コンビモデルはゴールドなど、
時計自体の統一感が感じられる文字盤を組み合わせることが多く、
グレー、ブルー、ブラックはあまり選ばれることが多くなかったそうです。
特にグレーとブルーは1970年代頃まで塗料の不具合が多く、
色のムラやトリチウム夜光が塗料を腐食させることもあり、
ブラックはスポーツモデルのような印象になるので敬遠されていたとか。
グレー文字盤はシルバーに近いものやチャコールに近いものなど色の幅が広く、
ブルーは濃淡のあるブルーからパープルに近いものまであったりなどしますね。
そんな話を30年ほど前に聞いたりしましたが、
昨今のヴィンテージモデルの場合はそういった理由で流通量が少ない方が重宝されます。

こちらの個体は少し艶感のある文字盤となり、
光の加減でチャコールからグレーへと表情を変え、
白熱灯の下では少しブロンズのような色にも見え、
様々な色へ変わるような気がしてきます。
1980年代後半となれば塗料も改良されているので、
今後不具合が起こることは考えにくいのですが、
グレー文字盤の魅力の一つがこういった色の濃淡が見られることだと思います。
当時のロレックスは文字盤の工場がスイス、ドイツ、イギリスにあったとされるので、
地域によって環境が異なるためか色や規格の違いが見られます。
事実はともあれ今回の個体は文字盤や針はもちろんのこと、
風防も当時のものが取り付けられており、
オリジナリティの高い個体となっております。

画像では分かりにくいのですが、この年代は完全なドーム型ではなく、
フラットに近い形状で中央が僅かに膨らんでおり、
角もそこまで立っていない柔らかなもの。
現行の規格のものは完全なフラットな形状で角もしっかりと立っているものとなり、
年代によって風防にも様々な形状があることが伺えます。

また時計の製造年は1989年から1990年のものと思われるL品番。
この品番は4桁の型番を持つシリーズの多くが最終品番となり、
この直後からハイビートムーヴメントやサファイアクリスタルへと変更され、
外観のデザインもよりシャープでモダンなものへと変わります。
そのため最終品番の個体は非常に貴重な存在でもあるのですが、
クォーツ時計の台頭により1989年はロレックスが時計の製造をほとんど行われなかったと聞きます。
恐らく全モデルでR品番やL品番の個体が少ないのはそういった理由だと推測しますが、
シリアルナンバーやディテールの違いから時代背景を読み取ることができるなど、
ヴィンテージウォッチの面白さが十分に感じていただけるはずです。

ステンレスケースとグレー文字盤の組み合わせは非常に男性的で、
より引き締まった印象をこの時計から強く感じられます。
ブラック文字盤では印象が重たすぎる、シルバー文字盤では軽快過ぎる、
グレー文字盤はそれらを両立した色となるので、
装いやシーンを選ばない万能さも魅力的です。
時計のデザイン自体も今のロレックスを思うと全く別物のような落ち着いた雰囲気があり、
良い意味でロレックスだけどロレックスらしくない時計のデザインです。
つまりベーシックであることの強みを最大限に活かした時計と言えます。
今回の個体は様々な魅力が詰まった正真正銘の1点物。
ヴィンテージウォッチはお金がいつでも買えるものではなく、
お金があってもいつでも買えるものではありません。
この個体が売れてしまえば同じ条件の個体は2度と手に入らない、
だからこそヴィンテージウォッチは出会った時が一番の買い時です。
自身が会社員の頃からの経験も含めて、
この時世でこれほどの個体は滅多に出てこないと、
自信を持ってお勧めできる素晴らしい時計です。
この機会は絶対にお見逃しなく!
