1979年に製造されたクォーツモデルへと続く過渡期のデザイン。

1979年に製造されたクォーツモデルへと続く過渡期のデザイン。

本日入荷しました「オメガ・デヴィル」はモダンなデザインが印象的な手巻きモデル。

1970年代後半からクォーツモデルが台頭していくデヴィルの貴重なアイテムです。

 

 

従来の手巻きモデルのデヴィルはシンプルを究めたようなデザイン。

無駄が無く余計な装飾もしないデザインのものが多く、

そのシンプルさゆえの使いやすさも魅力的な時計です。

 

今回のデヴィルの製造年は1979年。

ちょうどクォーツ時計が世界を席巻する時代へ突入する頃ですが、

当時のオメガは手巻きモデルとクォーツモデルで共通のデザインをした時計も多くあり、

一瞬見分けが付かないくらいに通ったものがラインナップされました。

 

こちらの時計を見るとインデックスや針がより立体的に見えるように、

そして視認性が一層高まるように設計された文字盤のデザインをしており、

従来のものよりも実用性がさらにアップしています。

 

後のクォーツモデルで主流のデザインとなるのですが、

過渡期のほんのわずかな期間だけにしか生産されていないこちらのデザインは、

少しマニアックですがレアな存在でもあります。

 

 

機械はオメガで最も流通している名機Cal.625。

メンズモデルだけでなくレディースモデルの手巻きでも主流のムーヴメントとなり、

メンテナンスも安心のオメガらしい機械です。

 

恐らく1980年代初頭にはこちらも製造が終了しクォーツモデルへ切り替わりますので、

時計のデザインやムーヴメントを見ていくと当時の時代背景が見えてくるので、

ヴィンテージウォッチが非常に面白く感じられてきますね。

 

外側は1980年代らしく、内側は1970年代らしい、

少しチグハグした感じもこの時計のユニークなポイント。


 

身に着けた時の雰囲気は古さは感じられず、現代にも通じるモダンな表情が伺えます。

 

時計のコンディションは極僅かな使用感はありますが、

恐らく数回程度の使用以降はほとんど使われていない極上のコンディション。

目立つ大きなダメージなどもなく非常に綺麗です。

 

ここまで状態が良いデヴィルも珍しいと思います。

さらにデザインは今風だけど手巻き時計という味わい深さも、

この時計の魅力を一役買っています。

 

こういった面白い時計が見られるオメガのヴィンテージモデルは、

今後も機会があればご紹介していきたいと思います。

 

もちろんこちらは1点物となりますので、ぜひお早めに!