本日入荷しました「カルティエ・サントスカレ」は定番で大人気のコンビモデル。
時計を見た瞬間に良い表情を浮かべる文字盤の焼けが堪りません。

当時のサントスの文字盤の色は綺麗なホワイト。
しかし経年でその多くはヒビ割れることが多く、何かしらのダメージがあってもおかしくありません。
しかし今回の個体は文字盤の色がキレイに均一に焼けたクリーム色のような変色を遂げており、
金色のベゼルとの相性がいい組み合わせとなっております。
これは加工などをしたのではなく列記とした経年によるもの。
サントスでは稀に文字盤の色がキレイに変色してこのような色になることがあり、
ヴィンテージらしい表情が何とも言えない魅力を引き立ててくれます。

現在ではこういった変色などは起こらない塗料へと変わっていますが、
ヴィンテージの魅力の一つに経年による変化があります。
1980年代以前のホワイト文字盤をはじめ一部の色では様々は変色が見られ、
同じものは2つとして存在しないことを改めて実感させてくれます。
例えばロレックスのエクスプローラーⅡのホワイト文字盤は、文字盤全体がクリーム色になったものなどもあり、
さらに夜光の変色の変色があるものを「Chicchi di Mais=トウモロコシの穀粒」の相性で親しまれたりもします。
今回のサントスもクリーム色という表現だけでなくトウモロコシのような色にも見えるので、
妙に愛着が湧いてくるような気がしてきます。
今回の個体は文字盤の色だけでなくコンディションも非常に良く、ヒビ割れなどの無い綺麗な状態です。
それもあり一層のオリジナリティを感じられますが、今回はそれだけではありません。

こちらは後年にブレスレットを「観音開き=両開き」タイプのバックル仕様となっており、
相当な金額を掛けていることが伺えます。
サントスのブレスレットは経年で破損することがあり、
カルティエではブレスレットの部分修理は行ってくれません。
一式交換で約60万円ほどしますので、時計が買えるほどの金額となります。
長い目で見て堅牢性のあるブレスレットへ交換しているというのも嬉しいポイント。
文字盤の色との相性も良くヴィンテージらしさを感じられる個体となっております。
ヴィンテージウォッチは同じ時計でもコンディションが一つ一つ異なるので、
同じものは存在しないと改めて実感できます。
こういった時計の面白さを感じていただけると、ヴィンテージの世界がまた一つ開けてきます。
個人的に凄くお勧めしたい一品。
これは間違いなく「買い」のアイテムです!
