日本の至高クレドール。

日本の至高クレドール。

本日入荷しました「セイコー・クレドール」は久しぶりの9300シリーズから。

豊富なバリエーションが魅力的なクレドール9300の中で特に人気の高いアイテムの入荷です。

 

 

1978年にファーストモデルの誕生から3代目となる9300シリーズは1980年に登場。

ジェラルド・ジェンタによるファーストモデルのデザインからの流れを汲む、

舶来時計のような雰囲気を感じるこちらの時計。

 

セカンドモデル以降はセイコー社内でデザインされたとされますが、

いずれもジェラエルド・ジェンタの作品からインスパイアされたことが伺えるデザインとなり、

日本の腕時計には無かった華やかさを、どの時計にも感じられます。

 

特に9300-5050の型番のものは薄型のケースデザインとなり、

それに合わせた一体型ブレスレットも絶妙なデザインをしています。

 

何となく1980年代にラインナップされたロイヤルオークの雰囲気を感じますが、

クレドールらしいドレッシーなデザインはここからが始まりと言えます。

 

 

文字盤にはモノグラムプリントが施されており、シンプルな2針に映えるデザインとなっております。

 

クレドールだけの名前では未だに日本製と思っていただけないこともありますが、

当時はSEIKOのロゴも入っていることから日本製の時計であることが瞬時に分かります。

ただ敢えてセイコーのロゴの上にクレドールと表記したことから、

グランドセイコーと並ぶ高級ブランドに育てる予定だったのではと推測されます。

 

正統派の腕時計がグランドセイコーであれば、

究極のドレスウォッチがクレドールという位置付けであり、

この頃からクォーツムーヴメントが世界を席巻し始める「狼煙」のような存在です。

 

 

自身でもこちらのクレドールを使っておりますが、

身に着けた時のフィット感や時計自体の薄さは格別のものを感じます。

 

ブレスレット一体型のためフォーマルはもちろん、

カジュアルに合わせても非常に上品な雰囲気です。

 

高級時計と言うには随分とリーズナブルなのが当時のクレドールですが、

その雰囲気や風格は肩を並べるものを感じられます。

値段が手ごろでも決してチープに見えない、

むしろ数十万円クラスの時計と思えてしまうような佇まいを覚えます。

 

今回のクレドールは海外でも非常に人気が高く、

国産腕時計では今最も注目されていると言っても過言ではありません。

日本製の素晴らしさを海外の方にも分かっていただいた嬉しさもありますが、

日本国内から在庫が流出していることも現実としてあります。

 

日本人だからこそ日本製の素晴らしさに気付き、

率先して身に着けて欲しいのが日本製の腕時計です。

海外製品も十分に素晴らしいものがたくさんありますが、

先ずは日本製を持ってみることから初めてみませんか?