名作の進化の過程が見られます。

名作の進化の過程が見られます。

本日入荷しました「セイコー・ロードマーベル」は型番が5740-8000に変更された最初期モデルと、

大幅な改良を加えたハイビートモデルの最初期モデルの入荷。

共に貴重な時計たちです。

 

 

当店でも大人気のロードマーベルシリーズ。

セイコーの高級機種として1958年に誕生し、現在も根強い人気のあるヴィンテージモデルの一つ。

 

生産終了になるまで様々なマイナーチェンジを行い、1966年に最終型となる5740-8000が登場します。

その最初期モデルが左のもの。

ロードマーベルでは初めてアラビアインデックスを採用した希少モデル。

製造期間は約2年間と非常に短く、ムーヴメントはCal.5740Bのロービートムーヴメントを採用。

ケースはスナップバックからスクリューバックへと変更され、

防水性能をはじめ一層実用性も高まりました。

 

 

日本製の製品が徐々に舶来時計を意識したような華やかなデザイン性を感じます。

かつての日本製は少し地味な印象もありましたが、

同じ年代の舶来時計と遜色ない雰囲気を感じます。

 

こちらのインデックスはメタルのアップライトインデックス。

表面はシルバーなので光の加減でブラックにも見えます。

後年のハイビートモデルは表面がブラック仕上げなので、

よく見るとディティールの違いが見られます。

 

 

1967年にムーヴメントを大幅に改良したCal.5740Cを採用。

ロービートからハイビートへと変更されたロードマーベルはさらなる実用性を高め変貌。

1978年の製造終了までセイコーの根幹を担った歴史的名作となります。

 

過去に何度も取り扱ってきたロードマーベル36000は初めて腕時計を持たれる方から、

改めてヴィンテージウォッチの魅力に気付かれた方まで、

本当に多くの方を魅了してきた銘品。


最初期モデルのロービートモデルとの違いはムーヴメントが主ですが、

微妙なケースデザインの違いやリューズの違いなども見られ、

同じようで同じではないことが見比べると気付いてきます。

こういった違いを見つけるのもヴィンテージウォッチの面白さです。

 

 

裏蓋はセイコーの防水ケースを表すタツノオトシゴ。

その他にイルカもありますがロードマーベルではこちらです。

 

ただこの刻印はハイビートモデルになって1年ほどで変わりますので、

このディティールも意外と貴重な存在です。

 

昨日に引き続きセイコーの珍しい時計たちが続々と入荷しており、

久しぶりに見応えのあるラインナップが揃いました。

改めて日本製の時計の実用性やデザインの面白さなどに気付ける良い機会。


海外からの注目も集まるセイコーのヴィンテージモデルですが、

まだまだ魅力的なものが取り揃えられています。

気になる時計がございましたら是非お早めにお問い合わせくださいませ!