サントスドゥカルティエ旧型ブレスレットの修理について

サントスドゥカルティエ旧型ブレスレットの修理について

当店でも大人気のサントスドゥカルティエ。

サントスカレ、サントスオクタゴン、サントスガルベなど、

新旧問わず現在の腕時計シーンでは外せない存在となっています。

 

現行品には無いクラシカルな表情を見せる時計のデザインは、

各パーツが当時のデザインであればあるほど一層実感します。

しかし旧型のパーツはカルティエに限らず各ブランドでも何かしらの欠陥があり、

パーツを維持していく上でメンテナンスを要する場合もあります。

 

 

こちらはサントスの2代目にあたるデザインのブレスレット。

初代から構造を一新してコマがネジ留めタイプに切り替わっています。

 

こちらのブレスレットはテーパードの強い初代のデザインを踏襲しつつも、

サイズ調整が簡単にできるように改良されています。

ただブレスレットの厚みが薄いためか強度が今一つ強くありません。

 

そのため長期間使用して行くうちに、ブレスレット自体に力が加わり、

結合部分が切れてしまう恐れがあります。

そうなるとメーカーでは部分修理は行わずブレスレットの一式交換。

金額もさることながらデザインが現行の規格になるので、

デザインや構造が全く違うものになります。

 

私共でも旧型ブレスレットのサントスは何度も販売しており、

今回は販売分のブレスレットが破損したとことで修理を行いました。

 

初期型のブレスレットはコマとコマの間にピンが通っており、

コマを挟み込むような構造となっております。

こちらが破損した場合はピンの入れ直しとコマの締め直しを行いますので、

状態によりますが修理代金は1か所¥11,000からとなります。

納期は約1か月前後となります。

 

今回の2代目のブレスレットはコマとパイプを溶接しており、

ここが劣化して切れてしまうことがほとんど。

こちらはコマとパイプの再溶接を行い、コマのサイドを削りピンの入れ直しを行います。

こちらも状態によりますが金額は1か所¥27,500からとなっており、

状態によっては金属盛りなどの必要があれば1か所¥44,000からとなります。

納期は通常2か月前後ですが、専門の職人さんに依頼するため、

作業の立て込み具合では4カ月以上いただく場合もございます。

 

いずれにしてもブレスレットの一式交換などではなく部分修理を行っておりますので、

ご使用されているブレスレットの修理が必要な際はご相談ください。